「食と農の総合戦略」策定へ

奄美市の「食と農の総合戦略」策定へ第1回目の会議が開かれた(提供写真)

消費拡大、担い手確保、観光客増
奄美市第1回会議 「土産土法」の提唱も

 地場産農林水産物の消費拡大、生産者の担い手確保、観光客の増加を目指し奄美市は今年度「食と農の総合戦略」を策定する。第1回会議が先月下旬にあり、現状と未来共有へ意見交換。地域生産物などを地域で消費する地産地消にとどまらず地域に残る調理方法にも着目した「土産土法(どさんどほう)」の提唱もあった。

 市の委託を受けた一般社団法人奄美みらいエネルギー(渡太郎代表理事)が運営事務局。食文化・有識者、食関連事業者、農水産業者、文化・教育関係者、観光業者、県や市の関係部署職員が委員を務め、市役所会議室で開かれた第1回会議には18人が参加した。

 鹿児島大学法文学部法経社会学科経済コースの市川英孝教授をコーディネータ―に、参加者が4班に分かれてグループワーク。市農林水産課によると、奄美の強み・弱みについて意見発表。課題である弱みでは「島野菜について食べ方、調理方法を知らない」「由来など食文化について知らないことが多く、継承が不十分」「担い手不足」など。強みでは「温暖化により猛暑日など本土の方が気温上昇が顕著で、奄美の方が適温。いろんな野菜が生産できる可能性がある」「タフなシニアが多い」「ブランド化に有利な食材のストーリー性」のほか、「その土地でとれた食材を、その土地ならではの調理方法で食べる『土産土法』の視点こそ大切ではないか」も上がった。

 戦略策定に向けた今後の会議は2回目(奄美の未来の姿と重点分野を描く)を11月下旬、3回目(戦略案に共感し、実現に向けた一歩を踏み出す)を来年1~2月に予定。「食と農」の観点から未来志向で持続可能な「しあわせの島」実現に向け、今後の具体的な取り組みをまとめる。同課は関連して、市民アンケートを市の公式ホームページで実施している。

 また、今月11日には市民参加型ワークショップとして「食と農のアイデア会議」を午前10時~正午まで市役所5階大会議室で開催=チラシ=。参加無料で、誰でも参加でき、「奄美の食が大好き」「農業・漁業に関心がある」「奄美のおいしいを残したい」「ちょっと話を聞いてみたい」という人のほか、中・高校生・専門学校生も参加歓迎としている。定員30名。申し込み・問い合わせ先は奄美みらいエネルギー電話090・9494・6628まで。