防衛を果たした全島一「二代目力道山」(写真上・左)と、軽量級の「夢玄白虎」(写真下・右)=5日、伊仙町・徳之島なくさみ館
軽量級「夢玄白虎」3度目防衛
徳之島闘牛
【徳之島】徳之島名物の闘牛大会の2タイトル戦を含む第41回「全島一・軽量級優勝旗争奪戦徳之島町大会」(同町闘牛協会南部支部主催)は5日、徳之島なくさみ館(伊仙町)であった。いわば最強無差別級の「全島一」決定戦は王者「二代目力道山」(松原)が貫禄で圧倒し初防衛。軽量級(800㌔以下)は「夢玄白虎」(犬田布岬)が3度目の防衛を果たした。
島内外の闘牛ファンや観光客など約2千人が来場して熱気に包まれる中、午前10時の封切りスペシャルマッチ「つばさ丸亀山号」対「猿會小鉄」の激突で開幕した。上屋付き闘牛場内の気温も35度前後まで跳ね上がる中、体重1㌧超級の横綱戦(全島一決定戦)まで計10組の激突で熱狂させた。
結びの横綱戦(全島一決定戦)。「二代目力道山」は、赤褐色の巨漢挑戦牛「風雅」を貫禄で圧倒して戦意を奪い、開始3分36秒で勝利。軽量級王者「夢玄白虎」は「一虎」との熾烈(しれつ)な攻防の末、5分27秒で粘り勝ちした。
来賓の中には幼少の一時期を伊仙町で過ごし、闘牛にも親しみ、数年前の「初代力道山」(元全島一)を通じたファンの一人・塩田康一県知事の姿も。約5か月ぶりの来島観戦に「今日も良い試合ばかり。最後は力道山が強すぎた感じ。子どもたちの参加も含め地域一体の伝統が根付いていると思った」と目を細めていた。
【三賞】▽殊勲賞・ミニ★ミニオン▽敢闘賞・光姫龍▽技能賞・猿會小鉄

