天城町で「デジタルの日」

多彩な企画で楽しませた「天城町デジタルの日」=5日、同町防災センター

世代超えデジタル体験広がる
環境サミットも併催

 【徳之島】天城町主催の第3回「天城町デジタルの日2025」と、第2回「環境サミット~自然と地球にやさしい未来会議あまぎ」が5日、同町防災センターで開かれた。児童生徒のデジタル作品コンテスト展示・表彰をはじめ、世代間交流VR(仮想現実)体験やAI(人工知能)ロボットプログラミング講座、タイピングバトルなど多彩な企画が展開され、会場には延べ約300人が訪れた。

 「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」をテーマに掲げ、町は毎年10月第1日曜・月曜日の「デジタルの日」(国のデジタル庁創設)に合わせて自主開催。昨年からは「環境サミット」も併催し、地球温暖化対策計画の普及を目的に環境省や関連企業も協力した。

 児童生徒たちがデジタルイラストで工夫を凝らした作品などが並んだ「デジタルコンテスト」表彰式では、兼久小4年の吉垣こなつさんがグランプリを受賞。タイピングバトルには小学生から一般まで25人が参加し、北中1年の麓福羽(ふくは)さんが岡前小6年時に続き堂々の2連覇を達成した。

 会場では、電動低速モビリティー「グリスロ」乗車体験やスマートフォンを使ったエコクイズ、VRで世界の名所を巡る体験もあり、来場者は驚きや感動を共有。町の防災アプリやLINE公式アカウント、見守りタグなど町のデジタル施策も紹介され、マイナンバーカードの申請・更新や健康保険証とのひも付け手続きも受け付けた。屋外ではネコの譲渡会などもあった。

 町総務課情報戦略室の担当者は「子ども向けの内容が中心だが、今後はシニアを含む全世代が楽しめるイベントを目指したい」と話した。

 デジタルコンテスト・グランプリの吉垣さんのほか入賞者は▽準グランプリ・高学年の部 中西朝陽さん(天城小6年)▽同・低学年の部 吉野結哉さん(同3年)。