喜界町に更生保護センター開所

開所式でテープカットに臨む関係者ら(7日、喜界町)=提供写真=

地域に根差した第2拠点へ
北大島保護区保護司会

北大島保護区サテライト型更生保護サポートセンター喜界オフィスの開所式が7日、喜界町赤連の町社会福祉協議会ホールであった。保護司や行政、協力雇用主の地元企業ら約20人が出席。罪を犯した人や非行少年らの社会復帰を支援する新たな拠点として、地域に根差した更生保護活動に取り組む。

法務省は2008年度から、保護司の活動拠点となる更生保護サポートセンターを全国に883ある保護区で整備。今年度は43か所でサテライト(分室)型更生保護サポートセンターの設置を予定している。

北大島保護区保護司会は奄美大島5市町村と喜界町で構成。19年3月、更生保護サポートセンターを奄美市名瀬に開所しており、喜界オフィスは第2拠点(分室)として、町社協施設内に設置。利便性とともに、自宅で保護観察対象者との面接を行う機会が多かった保護司への安全管理の向上が図られる。

式では鹿児島保護観察所の藤本健一所長、隅崎悦男町長、北大島保護区保護司会の松田秀樹会長、北大島保護区喜界支部の大山巧支部長がテープカットで新たな門出を祝した。 

藤本所長は式辞で「(奄美大島の)サポートセンターは喜界島と少し距離があるなど、第2拠点の設置は望まれていた。目的が果たせる素晴らしい環境が整い、今後は保護司や保護司会の活動がより活発化し関係機関や団体、地域住民との連携もさらに円滑になると確信する」とあいさつ。

松田会長は喜界支部の活動について、「社会を明るくする運動」の積極的な作文応募や各集落、企業の賛助など地域一体での取り組みの様子を紹介。「今後、サテライトを通して(活動内容を)全国に発信してほしい」と期待を込めた。

毎週月、水、金曜日午前9時~午後3時に開所。経験豊かな企画調整保護司が常駐する。