実証運行が始まったデマンドバス(15日、知名町)
【沖永良部】沖永良部バス企業団は15日、利用者の予約に応じて停留所間を運行する「デマンドバス」の実証運行を開始した。公共交通の利便性向上や交通空白地帯の解消が目的。実証期間は来年2月末までで、来年3月の本格運行を目指す。
同企業団や沖永良部2町などで構成される沖永良部地域公共交通活性化協議会では、公共バスの基幹路線となる「空港線」と「知名、国頭線」の2路線を維持したままで、利用者数の減少が課題となっていた島の北側を走る三つの路線(永嶺線、後蘭線、ガジマル線)の再編に向け、名古屋大学や岐阜大学の協力のもと議論を進めてきた。
デマンドバスは、「空港線」と「知名、国頭線」以外の島内全域で利用可能。運賃は1乗車400円、高齢者(70歳以上)160円、中高生200円、小学生100円。運行時間は午前8時~午後5時半まで。
利用者は、電話やインターネットで希望する乗車区間と時間を予約する。予約状況に応じて相乗りで目的地へ向かう。バス停以外での乗降はできない。
15日現在、島内131か所にバス停を設置。実証期間の利用者数などを調査し、バス停の位置や数を検討していく。
実証運行に伴い、3路線(永嶺線、後蘭線、ガジマル線)と予約制乗り合いバスの3路線(和泊港線、伊延港線、知名港線)の計6路線を休止する。
知名町のあしびの郷・ちなであった出発式には関係者約30人が参加。沖永良部バス企業団の企業長を務める今井力夫知名町長は「地域住民が利用しやすく、交通弱者の足となるような取り組みを今後も続けていく」。沖永良部地域公共交通活性化協議会の会長、前登志朗和泊町長は「利用者ファーストの仕組みがスタートする。生活の一部として多くの人に利用してもらいたい」と期待を込めた。
試乗会もあり、バスの乗り方や予約が円滑に行える利用者登録の方法について説明が行われた。
利用者登録は、和泊町役場企画課や知名町役場総務課、沖永良部バス企業団知名事業所、バス車内でできる。
予約センターは電話(0997・93・2400)。実証運行の問い合わせは和泊町役場企画課(0997・84・3512)、知名町役場総務課(0997・84・3156)。運行状況は沖永良部バス企業団(0997・93・2054)。

