消防と警察が合同訓練

浮き輪にロープを結び付ける警察署員ら(17日、和泊町)

水難事故に備え
ロープ使い方や心肺蘇生法確認

【沖永良部】沖永良部署と沖永良部与論地区広域事務組合消防本部による合同水難救助訓練が17日、和泊町伊延港であった。両機関から18人が参加。水難事故の発生を想定し、救助ロープの使い方や心肺蘇生法を確認した。

両機関の連携強化と救助活動技術の習得が目的。消防隊員が指導役を務めた。

救助ロープを使った訓練では、解けにくいことが特徴の「もやい結び」と「巻き結び」の2つの方法を指導。浮き輪にロープを結びつけた後、海面に浮かぶ目標物に向かって、投てき訓練を繰り返し行った。消防隊員からは「要救助者がいる場所より奥の方を狙った方がいい」などとアドバイスした。

心肺蘇生法の訓練も行い、心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)の使い方を確かめた。

沖永良部署地域課の松﨑正男課長は「水難事故に備え、パトカーには救助用の資機材が常備されている。緊急時に人命を救えるよう今後も訓練を行っていきたい」と話した。