戦後80年、平和誓う

町内全小中学校の代表も初参加した戦後80年記念天城町戦没者追悼式=18日、天城町岡前「平和の森公園」

 

 

町内全小中代表も初参加
天城町で戦没者追悼式

 
 【徳之島】戦後80年の節目を迎えた天城町戦没者追悼式(町主催)が18日、同町岡前の平和の森公園「忠魂碑」前で営まれた。町内全小中学校(分校含む)から代表児童生徒らも初めて参加し、町出身の戦没者425柱の冥福を祈るとともに、戦争の悲惨さと平和の尊さを次代へ語り継ぐ決意を新たにした。

 式には遺族や町当局、町議会、関係機関・団体の代表ら約110人が参列。学校関係ではこれまで近くの北中学校代表のみだったが、戦後80年の節目にちなみ、児童生徒の参加を拡大し、町内の全8校(分校含む)を対象に代表11人と教職員、保護者代表も参加した。

 参列者全員で黙とうを捧げた後、森田弘光町長が式辞で「今日の平和と豊かさは、祖国を思い家族の幸せを願いながら戦場に散った戦没者の尊い命と、ご遺族のご労苦の上に築かれたもの。決して忘れてはならない」。海外で続く武力紛争にも触れ、「学ぶべき教訓を胸に刻み、平和を願う心を子どもたちと共に考えていく責任がある」とも呼び掛けた。

 上岡義茂町議会議長は追悼の言葉で「戦後80年の節目にあたり、平和の尊さを次世代へ語り継ぎ、二度と悲劇を繰り返さぬよう平和行政に努める」と誓った。

 父の顔を知らぬまま母の手一つで育てられた戦争遺児でもある町戦没者遺族会の大田直次会長(84)=兼久=は、戦後80年を迎えた感慨も交え、「子や孫に戦争の悲惨さと平和の尊さを伝え続けたい」と語り、式後に町防災センターで開かれた戦後80年講演会(町主催)への参加も呼び掛けた。

 参列者は次々に献花し、鎮魂と恒久平和を祈念。初参加した岡前小6年の太村美羽瑠(みはる)さんは「平和は誰かが作ってくれるものではなく、みんなで守る意識を持ち続けることが大切」と話していた。