食農一貫体験で「命にも感謝」し、鶏飯づくりを体験した山小の児童たち(提供写真)
【徳之島】徳之島町立山小学校(和田哲也校長、児童数57人)の家庭教育学級「鶏飯づくり」が19日、近くの山公民館であった。児童たちは自分たちで育てたコメなど地域の恵みをふんだんに使った郷土料理「鶏飯(けいはん)」づくりに挑戦。食農体験も通じ「命の恵み」や「感謝の心」を体験的に学んだ。
活動のテーマは「地産地消」。児童らは春から学校敷地内の体験水田で、校区住民の助言を受けながら田植えから稲刈りまで一貫して取り組んできた。今回はそのコメを使い、地域の人々が提供した食材とともに鶏飯料理の調理にも挑戦した。
自分たちで育てたコメのほか、具材にも地域の恵みにこだわった。卵は新鮮な島内(天城町与那間)産、シイタケは1・2年生が学校で育てた。パパイアの漬物は地域住民と児童が共同で作った。そして、最も手間のかかる鶏肉は、前日に保護者と地域の協力で実際に鶏を捌(さば)いて準備した。
調理では、児童たちもだしを取ったり、茹(ゆ)でた鶏肉を裂いたり、錦糸卵を作ったりと分担して担当。甘辛く煮たシイタケや、鶏スープの香りが調理室に充満する中、笑顔と真剣な表情が交錯した。
4年生の長井紬さんは「いつも食べているおコメと味もにおいも違った。ひかるおコメの味がした」。6年生の高野麻理萌さんは「自分たちで作ったおコメとは思えないほどおいしかった」。5年生の角川悠晴さんは「生き物の命をいただいていることを実感できた」と感謝していた。
学校側は「今年の山小は『食』をテーマに、学校・保護者・地域が一体となって取り組んできた。鶏飯づくりはその集大成。命と多くの人々への感謝を感じる貴重な学びとなった」(和田校長)と話した。

