国際サシバサミット、閉幕

サシバや生息地の保全に向けて4項目を承認した「サミット宣言」(26日、宇検村湯湾)

保全と次世代継承へ共同宣言
次回開催フィリピンへバトン
宇検村

「国際サシバサミット2025in宇検村奄美大島」(同実行委員会主催)が26日、宇検村総合体育館で閉幕した。サシバの保全を目指し生息地の連携など、4項目を盛り込んだ「サミット宣言」を国内外10地域の首長らが承認。次回サミットの開催予定地、フィリピンのヌエヴァ・ヴィスカヤ州へ保全の継承に向けてバトンが渡され、2日間の日程を終えた。

25日に開幕したサミット2日目は、地元酒造所(奄美大島開運酒造)による太鼓の演舞がオープニングを飾り、首長サミットでは、宇検村の元山公知村長をはじめ、第1回開催地の栃木県市貝町、沖縄県宮古島市、台湾、フィリピンの歴代開催地やサシバの生息地で保全活動に取り組む、行政の代表者らが出席し意見を交換した。

奄美大島5市町村、市貝市、沖縄県宮古島市、台湾、フィリピンの首長らによるサミット宣言では、▽サシバなど渡り鳥と生息地での生物多様性の保全▽地域の自然資源を持続的に利用した地域課題の解決と暮らしの向上▽次世代への教育・普及活動を進め、豊かな自然と文化の未来への継承▽国際的な交流と連携を重視し、サミット開催によるネットワークを構築する―の4項目を承認した。

次回サミットの開催は2027年3月を予定している。
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サミット終了後は、イベント「ぴっくいマルシェ」(宇検村観光物産協会主催)が同体育館で開催された。サシバの鳴きまねを競うコンテストが会場を盛り上げ、奄美いんまや動物病院の伊藤圭子獣医師とたまよせ動物病院(石垣市)の土城勝彦獣医師が、サシバとカンムリワシの治療経験などを基に対談。救護が不要となる生息環境整備の重要性が伝えられた。