任期満了に伴う龍郷町長選挙は26日に投開票され、現職の竹田泰典氏(73)が新人の挑戦を抑え3選を果たした。一夜明けた27日、役場町長室で会見し3期目へ「町民と共につくる龍郷町を前に進める」と語る竹田氏。選挙戦でも争点に上がった保健福祉センターの整備、中学校統廃合などの問題を含め、どのような思いで4年間のかじを取るのか。決意を聞いた。
―一夜明けて率直な気持ちは。
「これだけ投票率が下がるとは考えてもなかった。〝町民と共につくる龍郷町〟もある程度信任を得ていると思ったが、関心が低いということだ。町民にどう浸透させるかが課題だ」
―保健福祉センター整備はどうする。
「(老朽化が著しく)崩しても建て替えても経費は掛かる。国の費用を調達できることで改修に決めた。昨年は利用者も3万人に増えるなど、必要性はある。財源の話だけが一人歩きしている。周辺だけでなく、荒波地区にも利用者を広げながらやっていきたい」
―中学校統合は。
「原点は、賛成派も反対派も子どもの立場に立っている。話し合うことはしっかりとやっていきたい。龍郷町も目に見えて少子化が進んでいる。子どもには切磋琢磨(せっさたくま)できる教育環境をつくる必要がある。(避けては通れない課題で)今やらなければ誰がやる。足りない部分はあるが情報を丁寧に流し、説明する必要がある」
―公約では教育に力を入れている。
「子どもたちが中心だ。奨学金の増額、離島甲子園やサッカーいろいろやってきた。成功例はミュージカルKIKUJORO。子どもの熱意や誇りがすごく高く、台湾とも交流を進めることで国際人も生まれた。切磋琢磨できれば将来的に龍郷町の活性化にもつながる。龍郷の教育は面白い、チャンスがあると思ってくれれば成功だ。子どもはいったん島を出ていくが、恩返しをする子どもも出て来るはずだ」
―3期目は集大成になる。
「集大成だ。地域振興、農業振興もやりたいが人材が足りない。なかなか後継が出てこない。職員はわが町のためによく考えやってくれている。議員(給与)も若い人が生活できる程度には持っていきたい。議会と共有しながらどう進めるかが重要。どう引き継ぐか。龍郷を愛する人に任せたい」
―改めて意気込みを。
「自主防災組織を基に、地区の防災計画も策定したい。どこにもない景観、荒波地区の文化を磨くことも大事だ。とにかく動くことが私の仕事。計画的に行動し、これからの4年間を走っていきたい」
(聞き手・青木良貴)
(たけだ・やすのり)県立大島工業高校卒。1972年に龍郷村役場入り。総務課長、産業振興課長、企画財政課長など歴任。09年11月~13年10月まで副町長を務め、17年10月の町長選で初当選を果たした。町政に携わり50年。唯一空白だった町長初当選前の4年間が考えを変える大きな機会になったとも。瀬留在住。妻と娘らの4人暮らし。

