子ども用の風邪薬などに多い「水薬」の調剤体験をする子どもたち(26日、奄美市名瀬の奄美観光ホテル)
薬剤師の仕事の魅力を体験する子ども向けイベント「集まれ!未来の薬剤師!」(一般社団法人奄美薬剤師会主催)が26日、奄美市名瀬の奄美観光ホテルであった。お菓子を使った「薬の調合」、塗り薬や粉薬作り体験、業務用の分包機を使った「一包化」の作業などが大人気。白衣を着た〝小さな薬剤師〟たちは、普段接することの少ない薬剤師の大切な役割を学んだ。親子連れなど280人が参加した。
イベントは、「薬と健康の週間」(毎年10月17~23日)に合わせ毎年行っている人気の企画。今年は、例年行ってきた医療講演を行わず、毎回好評の薬剤師体験に特化して実施した。
会場は、午前・午後の部ともに満員。体験は、入場制限して行われた。1回に飲むさまざまな種類の薬を一つの袋にまとめる「一包化調剤」では、「処方箋」に従って菓子やチョコレート、ガムをかごに集めた。
決められた量のお菓子を業務用の分包機に入れ、袋詰めが自動的に行われる工程を見た子どもは「わあ、すごい。おじいちゃんの薬はこうやってできるんだ」と驚いた様子だった。
乳鉢でラムネをすりつぶして粉薬を作る体験も人気。「時代劇で見た気がする」と話し掛ける子どもに、「手作業で作ってるんだね」と話す親子の姿もあった。
担当した薬剤師によると、現在は「口腔内崩壊錠」(水なしで飲める錠剤)の普及や、錠剤粉砕機(電動ミル)での作業が主流となっており、手作業を行うことは少なくなっているという。
普段知る機会の少ない「学校薬剤師」の仕事も紹介。水道水やプールの残留塩素、二酸化炭素量、教室の明るさを調べる照度計などを展示し、学校の環境管理の大切さを丁寧に説明していた。
アロマハンドクリーム作りを楽しんだ上ノ園瑠杏(るあん)ちゃん(3)は「イチゴの香りでクリームを混ぜた。楽しかった」と満足そうな笑顔。
朝日小4年の里怜央菜さん(9)は「薬剤師が、研究所で薬を作ってるのは知ってる。病気が治る薬をどんどん開発してほしい。甘く飲みやすくしてほしい」と話した。
平井薬局の薬剤師、平井聡さん(42)は「受診の最後に患者に接するのが薬剤師。責任はは重いが、魅力ある大事な仕事」と語った。

