樹脂判別ハンディセンサーを使ったデモンストレーションの様子(1日、知名町)
知名町生涯学習フェスティバル
リコーの樹脂判別ハンディセンサー展示
【沖永良部】㈱リコーは1、2日の両日、知名町で開催された生涯学習フェスティバルでプラスチックの種類を判別できる「樹脂判別ハンディセンサー」を展示した。町では、同社と連携してプラスチックの再資源化に向けた取り組みを進めている。
ハンディセンサーは、13種類のプラスチックを判別可能。プラスチックを扱う各種企業で導入され、廃棄処分されていたプラスチックの有価物化(廃棄物を価値のある資源に変えるプロセス)に役立っている。4~10月に開催された大阪・関西万博でも展示された。
町民体育館に設置された体験ブースでデモンストレーションが行われ、ペットボトルのふたにセンサーを近づけると、2秒ほどでスマートフォンの画面に「PE(ポリエチレン)」、透明の板は「PBT(ポリブチレンテレフタレート)」と表示された。
来場者らは、お皿やコップ、消しゴムなど身近なプラスチック製品をセンサーで判別していた。
また、現在町と同社で検討を進めている海洋プラスチックを再資源化する取り組みも紹介した。
リコーの東口昌浩さんは「プラスチックには多くの種類があり、用途によって使い分けられている。混ぜて捨てるとごみになるが、分別すればリサイクルできる。家庭でもごみを分別する意識を高めてほしい」と話した。

