外来種「ソテツシロカイガラムシ」新たな脅威

徳之島への侵入が確認されたソテツシロカイガラムシの被害株=徳之島町提供

行動計画見直しへ進捗共有
世界自然遺産・徳之島部会

 【徳之島】2025年度の世界自然遺産地域連絡会議・徳之島部会及び同自然遺産保全活用検討会・同島自然利用部会(県主催)が13日、オンライン形式で併催された。地域別行動計画の改定を前に進捗(しんちょく)状況や課題を共有。新たに徳之島でも侵入が確認された外来害虫「ソテツシロカイガラムシ」(通称・CAS)について、県が特徴や防除対策を報告した。

 悪天候による交通の乱れのため、徳之島町で予定していた会議はオンラインに変更。県自然保護課奄美世界自然遺産室や環境省、地元3町、関係団体代表など約45人が参加した。

 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島世界自然遺産」地域の包括的管理計画見直し(25年度予定)も控えて、徳之島行動計画の進捗総評シートも報告・確認。シロアゴガエルなど外来種対策では、①効果的な駆除方法の確立②優先駆除対象種の未選定③外来植物の範囲拡大④地域住民への普及啓発――などが課題に挙がった。

 ノネコ収容施設については「収容能力の限界」「譲渡数の減少」など現状の課題を指摘。盗掘・盗採防止パトロールに関しては「密猟が多い時期を踏まえた効果的な体制づくり」も求められた。国有林パトロールにあたる民間団体からは「深夜帯(0~4時)の対応が難しい」との意見もあった。

 また、アマミノクロウサギのロードキル(交通事故死)対策では、昨年(24年)に過去最多となった42件の半減を目標に掲げ、ドライバー啓発や教育活動の強化などを推進する方針を確認。クロウサギによる農作物被害についても、タンカン以外の作物への被害補償を検討する案が示された。

 県大島支庁林務水産課は、徳之島にも新たな脅威となった「ソテツシロカイガラムシ」への対策として、新芽や葉の裏、幹の綿状部分に着目した早期発見と、薬剤の繰り返し散布・被害葉の切除をアドバイス。そして「放置すると短期間で増殖し、葉枯れが急速に進む。根気強い対策が必要」と警鐘を鳴らした。