喜界バス、事業廃止へ

今年12月20日で廃止される喜界バス

乗客減、運転手確保が困難 12月20日で

 喜界島唯一の路線バス「喜界バス」を運行する奄美航空(奄美市名瀬本社、有村昌造代表取締役)は20日、12月20日をもって同バス事業を撤退すると発表した。運転士の確保が困難なことや乗客の減少が主な要因で、喜界町は公共交通の空白期間が生じないよう代替手段の確保を進めている。

 同社は町の委託を受け、前業者が廃止した事業を引き継ぐ形で2010年10月から運行を続けてきた。現在は、島内を一周する「南中央線」と「北中央線」の2路線があり、それぞれ1日6便を運行。高齢者を中心に地元住民の貴重な移動手段として、役割を担ってきた。

 町は運行経費の一部として24年度は年間約3700万円を補助するなど支援してきた。しかし、在籍する運転士6人のうち5人が高齢などを理由に退職を申し出ており、同社は路線の維持が難しいと判断した。24年度の年間乗客数は約2万8000人で、利用者が減少傾向だったことも要因の一つだという。

 同社は今年10月20日、町に対して「路線の維持が困難」だとして、12月20日で事業を廃止すると伝えた。「可能な限り運行を継続してきたが、今後の安定的なサービスの提供が困難だと判断し、やむなく事業廃止に至った」とした。

 町は今後、空白期間ができないように代替手段を模索していく。町企画観光課の中村幸雄課長は「町民に支障がないよう、継続に向けて国や県と協議しながら進めたい」と話した。