狭き門突破、日展入選

唐代の詩文「白楽天詩文七首」を行書体、巻子(かんす)形式で
 
会場の作品の前で笑顔の原さん

原二葉さん(大高卒学生)、書部門で初めて

 【東京】第118回日本美術展覧会(日展)に、大島高校卒業生で奄美市名瀬出身の原二葉さん(20)=雅号・原聖葉=が、書の部門で初めての入選を果たした。原さんは大東文化大文学部書道学科2年生。

 日展は日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門からなる日本最大級の総合公募美術展。なかでも書の応募が一番多く応募点数は9059点(入選数1136点)、昨年より397点増加した。入選率は12・5%と厳しい。狭き門を見事に突破しての入選となった。

 原さんは大島高校在学中に、クラブ活動を通して書に出会った。展覧会出品を重ねていくうちに、負けず嫌いという性格が功を奏して高校総合文化祭では鹿児島県代表で出場。大学進学を決める時にたまたま参加した大東文化大学のオープンキャンパスで、「直感でここがいいと思った」という。

 高校では隷書(れいしょ)体ばかりに取り組んでいたが、基本が大切と、楷書体、行書体などに挑むようになった。今回書の審査主任を務めた日本を代表する書家、髙木聖雨さんに師事。月に2回稽古場に通い、作品を批評してもらいながら鍛錬を重ねている。「鋭いところを指摘されます。先輩門下生らからも率直な意見やアドバイスをいただけて勉強になります」と原さん。

 「昨年入選した先輩の背中を見て、学生のうちに入選したい、と思っていました。目標がかないうれしかった。一人で書いてはいますが、たくさんの人の支えがあっての入選だったと感謝しています。会場に展示されている自分の作品を見ると、もっとできたと悔しかった。入選したことに恥じないよう、もっと高みを目指して頑張りたい」。原さんは目を輝かせた。

 日展は今月23日まで東京青山の国立新美術館で開催されている。その後、京都、名古屋、大阪、安曇野(長野県)、金沢の5か所を巡回する。