1本の偽茎から「普通サイズ」房が2本

1本の茎(偽茎)から「普通サイズ」のバナナの房が2本実った様子=11月24日頃、伊仙町小島(提供写真)

帰省先のコーヒー・バナナ園で珍事 伊仙町

 【徳之島】「〝そんなバナナ?〟の一言も思い浮かばなかったが、思わず二度見した」――。鹿児島市在住の富三津夫さん(57)が、出身地の伊仙町小島で手掛けるコーヒー&バナナ園で、1本の茎(偽茎)の頂部から〝普通サイズ〟のバナナ房が2本同時に実る珍しい現象を見つけた。

 富さんは「古里の島おこしに少しでも力になれれば」と、小島の実家近くの畑でコーヒーの木を栽培。その合間に防風垣を兼ねて独自の発想でバナナ約100本を混植するなど増やしている。先月下旬の連休に帰省した際、園内の手入れ中にこのうれしい〝珍事〟を確認した。

 このバナナは、富さんの亡き母が生前、伊仙町阿権の知人から譲り受けた苗に由来するもので、在来の「島バナナ(小笠原種など)」ではなく、草丈が低い「台湾バナナ(北蕉?)」系統とみられる。台風で偽茎の頂部が折損した際、生存成長的に複数の小さな花序が出るケースはまれにあるものの、今回は2房とも長さ40~50センチ、実も10段重ねと、いずれも〝通常サイズ〟で完熟間近に育っていた。

 このうれしい珍現象に、島内では「帰省のたびに介護に通ってくれた亡き母(享年90)からのご褒美では」との声も聞かれ、富さんの周囲を和ませている。