市議会一般質問

食と農「多面的取り組み」
クロウサギ被害対策 兼用防止柵として整備要請

奄美市議会12月定例会は12日、一般質問を続開し、叶幸治(公明党)、﨑田信正(共産党)、盛剛(無所属)、泉義昭(無所属)の4議員が市当局をただした。食と農の総合戦略について、安田壮平市長は「地域資源を生かした多面的な取り組みを展開する」と答弁した。

叶議員質問の食と農の総合戦略について、安田市長は「今年度、食と農の総合戦略を策定し、農林水産業の振興にとどまらず、地元食材を活用した郷土料理の継承、地産地消や地域内経済循環の促進、健康長寿の促進や食育、農業体験を通した世代間、異業種間交流など地域資源を生かした多面的な取り組みを展開し、豊かな食と農の未来をつなぐ持続可能な“しあわせの島”を目指す」と答弁。当局は「農林水産業など各分野から選出した委員による策定会議を2回実施済みで、来年2月には最終の戦略をまとめ、ホームページやSNSでの周知や3月にはシンポジウムを開催し、市民と共有していく」と述べた。

﨑田議員の市長選で防衛に関する公約を示さなかったことについて、安田市長は「戦後80年間、国は一貫して平和主義を実践し、今後も国際社会と強調した平和外交を続けていかなければならない。国の平和と国民の生命と財産を守る防衛政策は国の極めて重要な責務と考えている」とした上で、「マニフェストについては、市民や多くの関係者と共に取り組む政策を掲げたもの」と答弁した。

補聴器購入助成制度について、当局は「高齢者の増加に伴い、難聴への対応は生活機能の維持や社会参加の促進、認知症予防という観点からも重要性は高まっている」とし、「実施中の高齢者等実態調査の結果を踏まえ、高齢者の生活の質の向上に向けた必要な施策について検討していく」と述べた。

盛議員のアマミノクロウサギによる農作物被害について、当局は「市の被害はタンカンのみで、被害金額は2022年度17万7千円、23年度24万8千円、24年度54万7千円と年々増加傾向にある」とし、被害防止対策の侵入防止ネットなど、県に対する予算要望については「クロウサギは鳥獣被害対策実践事業の対象獣種に指定されていない。イノシシの侵入防止策の未整備の場所でアマミノクロウサギの被害が確認されている場所については新規補助として、目の細かい兼用防止柵として整備が図られるよう予算要望している」と答弁した。

泉議員の奄美漁協跡地の活用について、当局は「奄美漁協の施設は同漁協の所有であり、現在具体的なことは決定していないとのこと。まずは同漁協が今後の計画を検討することが重要であり、その後具体的な協議が必要となる」と述べた。