沖永良部島古墓群について説明があった文化講座(21日、知名町)
国史跡へ答申で文化講座開催
知名町
【沖永良部】沖永良部島古墓(こぼ)群について知る文化講座が21日、知名町屋者公民館であった。今月19日に国の文化審議会が文部科学相に国史跡指定を答申した、知名町の「屋者ガジマル墓」「新城花窪ニャートゥ墓」「アーニマガヤトゥール墓」と和泊町の「世之主の墓」の四つの古墓の調査成果が紹介され、参加者は今後の活用や保存方法について考えた。
2025年度地域の特色ある埋蔵文化財活用事業を活用して開催。会場となった屋者字には、今回答申された島内4基の古墓の一つ「屋者ガジマル墓」があり、14~15世紀頃に島を統治した永良部世之主の四天王の1人である屋者マサバルの墓と言い伝えられている。
講座には地域住民ら20人ほどが参加。講師を務めた知名町学芸員の仲田眞一郎さんは、沖永良部島の歴史とともに町内遺跡の分布状況のほか、これまでの古墓調査について説明。古墓の分布調査から「一つの集落に対して1か所の墓群が存在することが判明した」などと述べたほか、屋者ガジマル墓の特徴として「墓本体の正面を重視した作りで、石積みで屋根を表現しているのは島内でもこの墓のみ」と話した。
参加した地域住民からは「慣れ親しんだ『マサバルの墓』という呼び方は使えなくなるのか」「国史跡となった後は、墓の管理方法が変わるのか」などの質問が出た。
会場では、調査で出土、採集された遺物の展示もあった。

