瀬戸内町小名瀬地区のマングローブ生育状況を視察する鎌田愛人町長ら(2024年11月28日)=資料写真=
川辺でメヒルギを植える宇検村の児童ら(2019年11月15日)=資料写真=
海藻類による二酸化炭素(CO2)の削減を目指す「ブルーカーボン」の取り組みが全国で広がる中、瀬戸内町と宇検村はこのほど、「マングローブ植林」の各共同プロジェクトの事業が認められ、CO2の排出削減量を売買できる「Jブルークレジット」の認証を受けた。
ブルーカーボンは、海藻類など海洋生態系によりCO2が吸収され、海洋内に貯まる炭素のこと。Jブルークレジットは国土交通省認可法人「ジャパンブルーエコノミー技術研究組合」(JBE)が2020年から発行。瀬戸内町と宇検村は今年10月、第三者委員会の審査を経て認証。「マングローブ植林」によるブルーカーボンのクレジット認証は国内初。
瀬戸内町は瀬戸内漁業協同組合、企業などと2024年に設立した「ネリヤカナヤの海協議会」(上田哲生会長)がクレジット認証を取得。対象期間は23年9月~25年8月までの2年間で、CO2のクレジット量は0・1㌧。マングローブの植栽場所は小名瀬地区。環境省「自然共生サイト」にも登録されている。
宇検村は14年からマングローブ植林事業を始めており、21年、伊藤忠商事と同事業の共同プロジェクトに合意。23年、村、伊藤忠商事、日本航空、上智大学と同事業を含む連携協定を締結。申請は伊藤忠商事と行い、対象期間は23~25年、CO2のクレジット量は0・3㌧。植栽場所は同村宇検の枝手久島。クレジットはゼロカーボンシティを目指す宇検村が全て保有する。
上田会長は「今回の認証は地球の海を守り、未来へつなぐ大きな一歩。漁業者や高校生、行政、企業が一体となって取り組んだ成果が認められたことを誇り思う」とコメント。
宇検村企画観光課の辰島月美課長は「産学連携などの支援があり取得できた。先人から受け継がれた豊かな自然を次世代につなげながら、利活用する方法を今後も検討したい」と話した。

