スプレーギクの出荷体制について説明を受ける鈴木憲和農水相(中央)(7日、和泊町の沖永良部花き専門農協)
【沖永良部】鈴木憲和農林水産相が7日、就任後初めて沖永良部島に来島し、基幹産業であるバレイショや花き、サトウキビなどの農業施設を視察した。天候不順による農産物の輸送問題について鈴木氏は「我々がやれることを提案し、一緒に考えていきたい。物流面の課題がクリアできれば、地域にとってさらにプラスになる」と述べた。
同日午後2時過ぎに沖永良部島に到着後、和泊町でバレイショやサツマイモを生産する㈱大豊を視察。バレイショの種芋不足やサツマイモの出荷状況、沖永良部地域における稲作の可能性について同社の大山茂豊代表と意見を交わした。また、鈴木氏の地元山形県が生産量日本一を誇るけん玉にチャレンジする一幕もあり、5連けん玉の4個を乗せることに成功した。
続いて、沖永良部花き専門農業協同組合では、SDGsに対応した短い茎の規格「スマートフラワー」規格で処理されたスプレーギクの出荷作業を確認。意見交換で、天候不順により船便が欠航するといった離島ならではの輸送問題を説明した専門農協の三島生康組合長は「全国の市場から期待されている花を安定的に届ける責任がある。輸送体制については国の方でも、なんとか考えてほしい」と訴えた。
このほか、JAあまみ和泊事業本部バレイショ集出荷施設や、昨年12月1日から製糖作業が始まっている南栄糖業を訪れた。
記者団の取材に応じた鈴木氏は「私と同世代で子育て中の生産者がたくさんいて、前向きにもっと稼げるんだという気持ちで頑張っていたのがとても印象的だった」と述べ、サトウキビについては「島を支える大事な産業。そのためには製糖工場がなくてはいけない。設備の更新が順調に進むよう、しっかり応援していきたい」。バレイショについては「全国的に種芋の手配が難しくなっている。島で種芋の需給ができるような体制を目指し設備投資をしなければならない」と話した。
8日は、知名町でサトウキビ生産者との意見交換後、野菜生産者のほ場や沖永良部地下ダム施設の視察を予定している。

