リュウキュウアサギマダラ冬越し

奄美大島北部の海沿いで観察されたリュウキュウアサギマダラの冬越し(8日午前8時過ぎ)

ひっそり羽寄せ合う

 薄暗い木立の中で、ひっそりと羽を寄せ合うリュウキュウアサギマダラの冬越しが8日朝、奄美大島北部で観察された。奄美の冬の風物詩だ。

 気象庁によると、この日の最低気温は奄美市名瀬13・9度、笠利13・4度、瀬戸内町古仁屋では12・3度まで下がった。奄美地方にある観測地点で最も低かったのは伊仙町伊仙で11・2度。唯一「最も寒い時期を下回る」となった。

 リュウキュウアサギマダラは、ブルーと茶色のまだら模様が美しい体長10㌢ほどのチョウ(タテハチョウ科)。奄美大島が生息地の北限とされている。気温が15度以下になる12月から翌年2月にかけて冬越しが観察できる。気温が上昇すると眠りから覚めたかのように羽を広げる。

 枝にぶら下がり羽を寄せ合って寒さをしのぐ様子は、以前は群れで見られ「集団越冬」と表現された。人の出入りや地形の変化、暖冬の影響などにより数の減少のほか、年々観察地が限られるようになりつつある。北部の観察地は海沿いにあるが、木立に面しているため、冬特有の北からの季節風が通り抜けることはない。日の出でも日差しを遮り薄暗い状態のまま。まとまった数ではないものの、分散しながら数か所にわたって冬越しの様子が見られる貴重な観察地となっている。