泥染めのTシャツで北海盆踊りを踊る環境保護教育ツアーの子どもたち(10日夜、龍郷町秋名コミュニティーセンター)
龍郷町が2024年から本格的な受け入れを始めた教育民泊「かんもーれ!たつごう民泊」で、北海道の小学生を中心とした環境保護教育ツアー31人が来島。8日から3泊4日の日程で、奄美の自然環境を学び、食や伝統文化を体験した。10日夜は、同町秋名コミュニティーセンターで北海盆踊りと八月踊りで交流した。
教育民泊とは、修学旅行などの小中高生が、地域の一般家庭に宿泊(短期ホームステイ)し、その土地の自然・文化・生活を体験するプログラム。同町は21年から、交流人口の増加と地域活性化を目的に同事業に取り組んできた。
来島したのは、森林保護活動を推進している北海道江別市の「公益財団法人草野河畔林トラスト財団」(草野貴友理事長)が主催する環境保護教育ツアー31人。道内の小学5・6年生20人と、アテンド役の高校生5人が参加している。
奄美大島での環境ツアーは24年7月に初めて実施。「参加者から好評だった」との理由で、25年3月には同町と包括連携協定を結んでいる。
小学生らは9~10日、町内の五家庭に3~4人に分かれて連泊。奄美市住用町や大和村の観光施設を見学、同町ではアコウの巨木のある森の散策や泥染め体験などを楽しんだ。
9日には、町内にある大美川周辺で繁殖している特定外来生物オオフサモの駆除(環境省監修)を行い、環境問題への理解も深めていた。
10日夜行われた交流会には、受け入れ家庭や地元の人を含め80人以上が参加。発表会のあと行われた食事会には、地元農家が提供した黒米とタナガ(テナガエビ)を使ったカレーが振る舞われた。3杯、4杯とお代わりする児童もおり、用意された200食分はすぐになくなった。
両地区の踊りの交流では、ツアー一行はさっぽろ夏祭りで披露される伝統の「北海盆踊り」を披露。秋名・幾里集落は、チヂンを打ち鳴らす八月踊りで応じた。
道央に位置する奈井江町にある奈井江小6年の藤由琉愛(ふじよし・るな)さん(12)は「北海道とは環境が全然違う。森が近くにあるのに海も見える。泥染めを川でやっていると聞き驚いた。帰ったらみんなに話して、奄美のことをもっと調べたい」と目を輝かせた。
大勝集落の受け入れ家庭、武野忠昭さん(65)は「24年に泊めた子どもから毎年、雪が降った、クマが出たと近況が届く。遠い北の地に思いをはせ、懐かしんでいる」とほほ笑んだ。

