「徳之島落語の学校」 新春初笑い寄席

堂々の初高座で新春初笑いを届けた「徳之島落語家」たち(中央は笑福亭笑助師匠)=11日、徳之島町文化会館


児童生徒も熱演で会場を沸かせた(右・太田ななみさん(中2)と竹村心花さん(小1)

小1~60代の11人 古典に島口オリジナルも交え熱演
470人を爆笑魅了

 【徳之島】徳之島町文化会館がプロデュース・主催する「徳之島落語の学校」の受講生による新春初笑い寄席が11日、同館ホールであった。小学1年生から60歳代までの新生「徳之島落語家」11人が初高座に挑み、古典落語に島口(方言)や日常の話題を織り交ぜた演目で約470人の観客を大いに沸かせた。

 同落語の学校は、同文化会館が「2025年度つなぐ事業」の一環として初開講。「人前で話せるようになりたい人」「コミュニケーション能力を高めたい人」「落語の世界を学びたい人」などを対象に公募。講師には、桂楽珍師匠と縁のある上方落語家・笑福亭笑助師匠(49)を招へい。島内の幅広い世代の男女11人が昨年6月から今月まで、計3回(1回2日間)の指導を受けてきた。

 晴れの舞台に立ったのは、高座名「徳之家三京」こと竹村心花さん(小学1年)を最年少に、「徳之家信之助」(治野伸也さん)、「商工亭笑売」向井久貴さん、「鶴亀亭たいこ」鶴幸子さん、「徳自校小金太」瀬川均さん、「井之中亭かえる」太田ななみさん(西阿木名中2年)、「満腹亭古古米」東三彦さん、「踊亭笑華」川戸こみえさん、「楽々亭ダンス」長畑豊美さん、「星花亭武丸」政岡武史さん、「平原亭小笑」義久かずよさんの11人。

 「浪速小唄」の出囃子(でばやし)でトップバッターを務めた竹村さんは、愛らしくも堂々とした小噺(こばなし)二題を披露し、会場を一気に引き込んだ。演目は「動物園」「初天神」「ふぐ鍋」「ちはやふる」「寿限無」「饅頭こわい」などおなじみの古典落語をベースに、島口や身近な話題を巧みにアレンジ。身内や集落を題材にした完全オリジナルの噺(はなし)もあり、約8か月の“手習い”とは思えない熱演が続いた。約3時間の寄席は〝真打〟笑助師匠の「あの世へ行こう」で締めくくられた。

 出演者の一人、踊亭笑華・川戸こみえさん(61)=伊仙町、福祉事業所勤務=は「人を喜ばせるのが好き。笑顔を見ると自分も幸せになれる。難しいと思ったが挑戦してよかった。今後は利用者(高齢者)の皆さんにも披露したい」と話した。

 来場した武田久夫さん、ワカ子さん夫妻=天城町=は「長いせりふを覚え、抑揚も見事で、プロかセミプロか分からないほど。新春早々、大いに楽しませてもらった」と満足そうに語った。