西古見集落 海岸愛護で知事表彰

海岸愛護で知事表彰を受けた瀬戸内町西古見集落の住民

住民の活動により観光スポット・三連立神が見渡せる海岸も美化を保っている

戦跡などで来訪者増加 風景美しさ評判
県瀬戸内事務所が伝達

 県大島支庁瀬戸内事務所(上拾石斉宏(かみじっこく なりひろ)所長)は15日、海岸愛護運動で2025年度知事表彰を受賞した瀬戸内町西古見集落(池畑金晴(いけはた かねはる)区長、18世帯21人)に賞状などを伝達した。観光スポットの三連立神、国の史跡となっている戦争遺跡などがある同集落は来訪者が増える傾向にあり、集落住民が協力しての海岸清掃や漂着ごみ回収などにより風景の美しさが評判だ。

 知事表彰伝達は集落の防災コミュニティーセンターであり、集落住民も出席。塩田康一知事代理として、上拾石所長が池畑区長に表彰状と報奨金を授与した。

 集落による海岸の清掃・美化活動に感謝後、上拾石所長は「ナハンマ公園、西古見砲台第2観測所跡、西古見GATE(キャンプ場など町営複合施設)などの整備で西古見集落には、いろんな人々が訪れるようになっている。海岸清掃によりきれいな風景を残すことで地域集落の維持に役立っており、これからも継続していただきたい」と述べた。来訪者の増加はごみ持ち込み・投棄の懸念もあるが、美しい風景を保っていくため「海岸愛護知事表彰をPRに活用してほしい」と上拾石所長は呼び掛けた。

 池畑区長(82)は「素晴らしい賞をいただいた。夏の暑い盛りの『海の日』の作業はとても大変だが、少ない人数でも住民皆が力を合わせながらこれまでやってきたことが報われた思い。『西古見集落の海岸はきれい』と多くの人々が話しているようなので、これからも一人一人が同じ気持ちで活動を続けていきたい」とあいさつした。

 元区長の茂節子さん(81)は「(美化活動は)西古見の地域性。住民皆がきれい好き」と話した。今回は集落への表彰だが、「個人の力」として紹介されたのが、浜崎稔さん(56)。白浜の外れで、立神の根っこ、砲台跡がある地域の池堂(いけどー)は、集落前の海岸から離れているため、なかなか手が回らない中、浜崎さんは朝5時から2時間ほどかけて池堂の海岸部分の見回りや漂着ごみ回収を重ねている。浜崎さんは「古里にUターンしてから取り組み、1年半ぐらい続けている。漁具などが目立ったが今は少なくなりつつある。表彰は住民全体の取り組みであり、集めたごみの回収でも協力をいただいている」と語った。