活躍を期待して大奄美の回りには常に人が集まった(2025年の東京龍郷会から)
【東京】日本相撲協会は16日、龍郷町出身の元幕内で西幕下17枚目の大奄美(33)=本名・坂元元規(さかもとげんき)、追手風部屋=が引退届を提出し、受理されたと発表した。
大奄美は、1992(平成4)年12月15日生まれ。龍郷町立赤徳小学校2年の頃から地元の相撲道場(名瀬相撲クラブ)に通い始めた。奄美市立赤木名中、鹿児島商高、日大を経て追手風部屋から2016年初場所にデビュー、17年初場所で新十両、同5月場所に十両優勝、同年九州場所で新入幕を果たした。最高位は東前頭11枚目。昨年秋場所では十両から幕下に番付を落とした。再入幕を目指していたが今初場所は休場していた。184・5㌢、183・8㌔(日本相撲協会力士プロフィール)。その姿は、東京龍郷会などで参加者を励まし、テレビのバラエティー番組でも人気を呼んだ。部屋の力士紹介によれば得意の型は四つ相撲、好きな食べ物はイノシシ、羊。けがにも見舞われ、目標としていた「幕内定着」はならなかった。通算成績392勝418敗7休。
引退の発表に、後援会長でもある竹田泰典龍郷町長は「先場所あたりから引退をにおわす風な事を聞いていたが、今日の発表は残念」と悔しさをにじませた。だが「相撲道を通じて奄美に勇気をくれた。本場所で『鹿児島県大島郡龍郷町出身』のアナウンスはありがたかった。残念ではあるが、本当にご苦労様と言いたい」と土俵での功績をたたえた。子どもの頃から才能を感じ、応援していたという町長は「19日か20日に役場に来ると聞いている。彼の恩師・禧久(きく)昭広さんが15日に亡くなったのも引退を決意した背景にあるのではないか」と気遣った。

