徳之島町の妻殺害 車両と遺体崖下で発見

徳之島町の妻殺害 車両と遺体崖下で発見

徳之島署から空路「鹿児島」に移送留置された豊守人容疑者=28日午後1時半頃、同署敷地
豊容疑者が運転していたと見られる車両と、妻の遺体は崖下約20~30㍍付近に落下していた(ブルーシート被覆部分)=28日午後、同町亀津の山中

容疑者夫を送検へ動機は捜査中

【徳之島】徳之島署は28日、徳之島町内の山中で妻を殺害し遺体を遺棄したとして殺人と死体遺棄の疑いで27日に緊急逮捕した同町亀津、会社員豊守人容疑者(58)の身柄を鹿児島へ留置移送。29日に送検する。発見現場では、同容疑者所有の軽トラックが妻の遺体とともに崖下約20~30㍍付近に落下していたことが分かった。動機不明(捜査中)の妻殺害事件の衝撃波が広がっている。

逮捕容疑は、今月25日から26日にかけて、徳之島町亀津地内の山中で妻の店員初美さん(57)の首を絞めて殺害し、遺体を遺棄した疑い。

同署によると、26日午後6時過ぎ、初美さんの親族から「2日前から行方不明で、夫が自分がやったと言っている」と110番通報があった。署員が捜索したところ、27日午前に山中で初美さんの遺体を発見した。

遺体には首を絞められたとみられる圧迫痕があったが、目立った外傷や着衣の乱れは確認されていないという。夫の豊容疑者は取り調べに対し「妻の首を絞めて殺し、その場に放置した」と供述しているという。

現場は亀津市街地の西端から約600㍍の段丘地帯で、高低差が大きい地域。同署の発表では、容疑者所有の軽トラックが農道沿いの空き地から崖下約20~30メートル付近に転落しており、初美さんの遺体もその近くで発見されていた。

殺害が車内外のどちらで行われたか、車両ごと遺棄された可能性があるかなど、署が詳しく調べている。動機は現時点で不明として捜査中。

豊容疑者は28日午後、署員に護送され空路で鹿児島へ移送された。身柄の移送先は「保安上」などを理由に明らかにしなかった。

同僚ら「信じられない…」

初美さんの勤務先の店長女性(25)は「初美さんは真面目で優しいベテラン。ニュースを聞いて信じられなかった」と話し、知人らも「温厚なとても優しい性格だった」と口をそろえる。

一方、豊容疑者の勤務先の関係者も「昨年11月頃から病気を理由に欠勤が続いている。気弱で優しい性格で、殺人事件を起こすとはとても信じられない。夫婦仲が悪かったとかの話も一切聞いたことがない」と驚きを語った。