徳之島町地域公共交通会議=28日、同町役場
【徳之島】徳之島町地域公共交通会議が28日、町役場で開かれ、町北部地区で約2か月間実施した「自家用有償旅客運送(公共ライドシェア)」の実証運行結果速報について協議。夜間の飲食に伴う移動や高齢者の日常の足として一定の需要が確認された一方、運行エリアの拡大や持続可能な運営体制の構築が課題に浮上。次年度も実証運行を継続する方針を示した。
同町の実証運行は、道の駅を運営する一般社団法人とくのしま社中に委託し、昨年11月17日から1月18日まで実施。町北部地区を対象に、公用車3台と講習を受けたドライバー11人体制で、利用者の自宅前まで送迎する「ドアトゥドア型」サービスを行った。
利用者数は計67人で、時間帯別では午前10時~午後5時の日中が27人、同5時~10時の夜間が40人と約6割を占めた。特に12月中・下旬にかけては忘年会など飲食需要が重なり、夜間移動手段としての有用性が示された。
利用者アンケート(回答15件)では、9割超が「再利用したい」と回答。運賃(日中500円、夜間700円)も「ちょうど良い」と「安い」で100%となった。自由回答では「家の前まで来てくれるのがありがたい」など感謝の声の一方、「亀津市街地などへの移動を可能にしてほしい」「予約方法を多様化しアプリ導入を」など改善要望も。
実証運営では、とくのしま社中のスタッフが道の駅業務と兼務しており、狭い道での安全確認や夜間対応に負担が大きい現状も報告された。委員からは「特定の事業者に負担が偏らない協力体制が必要」「防災無線や口コミだけでなく飲食店への掲示など周知の徹底を」など指摘が出た。
町側は今回の結果を踏まえ、北部地区の新たな行政サービスとして(役場花徳)支所職員をドライバーに活用する案や、朝の時間帯導入の検討方針も示した。公共交通の確保に向け、次年度も実証運行を継続する方針。

