銀座アートホールでメンバー。(左から)野口義博さん、有馬久二さん、小野寺純子さん、﨤町勝治さん、緑川敏夫さん(右壁に畠さん、左奥に﨤町さんの作品も見える)
2022年に田中一村美術館であった「第2回ひぐらし展」から(畠さんは左から2人目)
【東京】奄美市在住の画家・畠理弘さん(77)が参加する主体美術協会の作家有志によるグループ展「第4回ひぐらし展」が、銀座アートホール(中央区銀座8丁目110番地・高速道路ビル)で6日から11日まで開催された。大小約50作品が展示されたホールには多くの来場者が訪れ、興味深く足を止めていた。
「ひぐらし展」とは、洋画家の故・寺田政明氏(俳優の故・寺田農さんの父)を師事する作家らによるもの。寺田氏が戦後にアトリエを構えた板橋区の通称「ひぐらし谷」に由来する。70代を迎えた作家たちが、2019年に没後30年と先輩画家・久保田孝司氏没後40年が重なったことを機に北区・十条の画廊で記念展をし、第2回は22年に奄美・田中一村記念美術館企画展示室で開催している。第4回は、畠さんほか東京近郊から有馬久二さん、小野寺純子さん、﨤町勝治さん、野口義博さん、水村喜一郎さん、緑川敏夫さんが参加した。
はがきサイズから120号の大作まで約50作品が集結。具象から抽象画の油絵などが、新春の華やぎを演出するよう展示された。
「何十年ぶりの知り合いも来ていただき、大成功でした」。世話人で長野県出身の﨤町さんは、魂を揺さぶるような大木画(油絵)を出品。来場者でにぎわった充実の数日間を振り返った。同ホールでは第3回に続いてのもの。寺田氏、久保田氏の作品も特別出品された。
「若い頃、先輩の作品も見た。実力作家も利用している所だけに行きたかったですね」。銀座アートホールをそう称した畠さん。都合がつかず上京はかなわなかったが、油絵の静物4点を出品。「島に帰って15年。東京では感じなかったものができつつある。作品の内容が深まっている」と創作活動を語る。
50年来の付き合いというメンバーからは「ぜひまた奄美でのグループ展を」の声も聞かれた。喜寿を超えてもなお、創作意欲の衰えない作家たちによる奄美でのグループ展が期待されている。

