「ウービキ」の作業ではぎ取った糸芭蕉の皮を手にする参加者ら(3日、知名町)
県外の学生や社会人がインターンシップ
伝統工芸品の魅力発信へ
【沖永良部】島の伝統工芸品「芭蕉布」の魅力を伝えようと、ものづくり系などの学校を対象にした取材型インターンシップが3日、知名町下城の沖永良部芭蕉布工房であった。県外の大学生や社会人6人が参加し、芭蕉布の制作作業を体験。担い手確保に向けた求人記事作成の参考にした。
インターンシップは、県内の伝統工芸品産業の後継者の育成や確保を目的に、同日から5日までの日程で開催。工房の見学や作業体験、移住者との座談会などを予定しており、最終日に求人記事を作成する。
この日は工房を見学後、長谷川千代子代表(86)ら工房スタッフと一緒に、芭蕉布の材料となる糸芭蕉を収穫する「ウー倒し」、糸芭蕉の皮を1枚ずつはぎ取る「ウーハギ」、皮から繊維を取る「ウービキ」の作業を体験した。
「ウービキ」の作業では、はぎ取った皮について工房スタッフが「内側の皮は『ナーグー』と呼び、柔らかくて上質な糸が取れるので着物に使う。太くて硬い糸が取れる『ナーグー』は、草履やバッグに使う」と説明。参加者は、糸芭蕉の皮を手に取りながら硬さや色の違いを確認していた。
長谷川代表は「今回体験してもらった作業は、芭蕉布作りの一部でしかない。全ての工程を学んでもらうためにも、多くの人に芭蕉布の魅力を知ってもらうことが大事」と話した。
多摩美術大学に通う大学生(19)は「力仕事が多いことに驚いたが、糸芭蕉の繊維は光沢があってとてもきれいだった。インターンを通して、芭蕉布と伝統工芸を大切にする地域の人たちとのつながりが分かるような記事を書きたい」と語った。

