タッチ決済導入へ手を取り合う岩崎社長(右から3人目)ら関係者
会場ではカードを使ったデモンストレーションも行われた
奄美市で路線バスを運行する「しまバス」(岩崎勇登代表取締役社長)は2日、クレジットカードなどを使ったタッチ決済のシステム導入に向けたDX化推進事業発表会を奄美市名瀬のアマホームPLAZAで開いた。離島の導入は佐渡島(沖縄除く)に次いで2例目。キャッシュレス化で利便性向上や業務効率化を図っていく。
決済システムは、三井住友カードが提供する公共交通機関向けソリューション「ステラ・トランジット」を導入。利用にはタッチ決済対応のカード(クレジット、デビッド、プリペイド)が必要になり、乗降時に専用端末にかざすことで利用できるようになる。
しまバスによると、訪日外国人が増えるなか、現金に依存しない決済手段のニーズが高まっていた。キャッシュレス化することで、運賃支払時の運転手の負担軽減も図れる。設置は今月末から順次推進。ゴールデンウィーク前をめどに、運行する全ての路線バス車両へ導入を進める。
発表会には、しまバスや奄美市、三井住友カードら関係機関7社が出席した。岩崎社長は、バス内の音声ガイドやバスロケーションシステムといった同社のDX事業を振り返り、「DXは形になってきたが、加えて人材育成を進めることで人と人のサービスも充実させたい」とあいさつ。安田壮平市長は「DXは利用者と事業者、両者の利便性を向上させる。これからも互いが力を合わせることで、地域交通、住民サービスを次世代につなぎたい」と期待を寄せた。
発表会では、三井住友カードが発行するプリペイドカード「かぞくのおさいふ」を販売する代理店を奄美信用組合(手島博久理事長)が務めることも発表された。会後はタッチ決済のデモンストレーションがあり、出席者らがその利便性を体感していた。
同社は現在、市内59系統の路線をバス46台で運行。1日あたり約1500人超が利用客を運んでいる。

