県議会一般質問

希少種持ち出し防止多言語化
JAC機体購入、1機は離島路線に
県レッドリスト 27年度中改訂公表

県議会3月定例会は5日、引き続き一般質問があり、久井仁貴議員=自民党、志布志市・曽於郡区=、平原志保議員=無所属、霧島市・姶良郡区=、松山さおり議員=自民党、奄美市区=、白石誠議員=自民党、薩摩郡区=が登壇した。昨年発覚したオカヤドカリの密漁事件を受けて、こうした希少種保全へ持ち出し防止対策強化を求めた松山議員の質問に対し、意識啓発のための共同文書について多言語化に取り組むことが説明された。

西正智・環境林務部長の答弁によると、持ち出し防止対策として現在、奄美空港で空港関係者の連携で手荷物の検査などに努めている。全ての来訪者や地域住民の意識啓発を図るため、動植物を持ち出さないよう求める共同文書を昨年6月、関係機関が発信したが、今後県は同文書の多言語化に取り組むほか、新年度新たに「天然記念物の持ち出し対策強化のための関係者向けの研修会や普及啓発資材の作成などを行う」と述べた。

2016年3月に公表された県レッドリストは、自然環境や動植物の生息生育環境が大きく変化しているとして、24年度から改訂に向けた見直し作業を進めていることが報告された。現在、九つの動物植物の分類群ごとにワーキンググループを設置し、それぞれの専門家が文献調査や現地調査を実施しており、27年度中に改訂公表の見込みとした。

今年1月に死去した小野寺浩氏=屋久島の世界自然遺産登録に尽力し、奄美・沖縄の世界自然遺産登録にも貢献=について塩田康一知事は「本県の自然環境行政に対する貢献は大変大きい」として、これまでの功績に対し「何らかの形で感謝の気持ちを表したい」と述べた。

日本エアコミューター(JAC)が運航する路線では奄美便でも運航機体の不具合による欠航などが出ている中、松山議員はJACの機体購入計画について質問。竹内文紀・地域政策総括監は、JACは現在11機を運用していることを説明した上で「新年度2機を購入し、うち1機は県内の離島路線で運航することとしている」と述べ、機体購入にあたっては国と連携して費用の一部を補助するため、新年度当初予算に5億円を計上しているとした。