糸結びや縫合の腕前競う

結紮や真皮縫合で腕前を競う研修医たち

研修医15人が挑戦
県立大島病院で「結紮王」

 基本の外科技術を競うコンテスト「奄美結紮(けっさつ)王」が5日、奄美市名瀬の県立大島病院であった。医師を志す研修医15人が競技に挑み、これまで磨いてきた糸結びや縫合の腕前を競った。

 同院の外科医定着や研修医のやりがい向上を目的に2019年に開始。盛真一郎外科部長はあいさつで「練習の成果をいかんなく発揮してほしい。一つの試技ではあるが、外科にも興味を持ってもらえれば」と呼び掛けた。

 競技は、糸結びの強度を競う「結紮」、針で糸を縫い合わせる「真皮縫合」の2種目で、合計得点で競い合った。外科系医師10人が審査にあたり、結び目の保持力、所作や見た目の美しさなどを採点した。

 競技が始まると研修医らは、ピンセットやハサミなどの医療具で針を操作し、皮膚に見立てたブタの皮を丁寧に縫い合わせた。結紮の終了後には専用機器で結び目の保持力を測定。結果が読み上げられると、研修医らは大きな声で一喜一憂していた。

 優勝は、鹿児島市出身で外科系医師を目指す渕脇真子さん(25)。「時間配分を意識し心を込めた」と述べ、「救急の担当も多く、自分の縫合が役に立てれば」と笑顔だった。

 コンテストは同院と資材を提供したジョンソン・エンド・ジョンソンが共催。2位の石原田百恵里さん、3位の永井藤昌さんにも賞状や賞品が贈られた。