青いハロウェルアマガエル見つかる

磯田善之さんが発見した全身青い色の「ハロウェルアマガエル」(西真弘さん撮影)

奄美市内 色素失い色彩変異か

 奄美市内で農作業中、青い色をしたカエルが見つかった。通常の体色は緑色の「ハロウェルアマガエル」で全身が青色となっており、青い個体の確認は初めてとみられている。

 発見者は奄美市在住の磯田善之さん(44)。2月27日の日中、雨天下で作業していたところ、ピョンピョン飛び跳ねている「元気そうな青い色をしたカエルを見つけた」と話す。大きさは約2・5㌢。

 磯田さんは3年前に移住したが、それまで世界一周の経験がある。2010年頃、南米チリを訪れ、民家に宿泊した際、水槽で飼われた青いカエルを見たことがあり、「とても珍しい」と話していたことを記憶していたという。

 貴重なカエルとの判断から自宅に持ち帰り、土や水などを入れて金魚鉢で飼育。連絡を受けた㈱奄美自然環境研究センター勤務で両生類についても詳しい西真弘さん(53)が確認した。写真撮影などを行った西さんは「青い色をしたカエルの発見は例があるが、ハロウェルアマガエルでは初めてではないか」と話す。磯田さんは「西さんのアドバイスもあり、見つけた場所に戻したい」と語る。

 奄美両生類研究会の大海昌平さん(70)は青い色をしたハロウェルアマガエルが見つかったことについて「色素の突然変異ではないか。イシカワガエルでは、オキナワ・アマミいずれの種でも青い色の個体が確認されたと聞いている。ハロウェルアマガエルは喜界島~沖縄島中北部に分布するが、あまり見つけられないカエル。青い色の個体は聞いたことがなく、珍しい確認例」と語った。

 『奄美のカエル図鑑』によると、ハロウェルアマガエルは「かくれんぼうの名人」とされ、3~8月に主に聞かれる「ギーギーギー」という鳴き声は、「声は聞こえるけれど、姿を見つけるのは難しいカエル」。体の色は草木と同じ緑色をしており、木の上、草むらの中など見つけにくい所に生息する。