喜界町 サンゴ留学1期生が卒寮式

1期生(前列6人)を囲んで2・3期生たち(提供写真)

 

 

 

〝第二のふるさと〟に別れ

 

 

 喜界町独自の離島留学制度「サンゴ留学」の1期生6人の卒寮式がこのほど、同町役場コミュニティーホールであった。花束を手にした6人が、心を寄せた〝第二のふるさと〟へ別れのあいさつ。親元を離れて過ごした3年間と新たな出発に、笑顔と涙をみせた。

 サンゴ留学は、高校に通いながら島の特色であるサンゴについて学ぶ留学制度。町と喜界高校、喜界島サンゴ礁科学研究所が連携し、生徒の学びを支援している。

 1期生は東京都3人に、神奈川県、熊本県、鹿児島市の各1人。2023年に設けた全国募集枠で入学した。6人は寮で暮らし、放課後や休日を使って研究活動。イベントや成果発表などを通じて地域との交流も重ねてきた。

 式には1期生を始め、2~3期生や学校関係者、保護者、役場職員ら約50人が駆け付けた。隈崎悦男町長が修了証書を手渡し、在校生が新たな旅立ちへ送辞。1期生一人一人が感謝の言葉を述べ、会場は別れを惜しむ涙にあふれた。

 神奈川県出身の角田拓さんは「研究も生活も新たな発見ばかりの3年間だった。喜界島は第二の古里、また帰りたいと思える大切な場所になった」と振り返った。当初は後悔もあったという東京都出身の宮崎圭乃子さんは「たくさんの人と出会い、笑って泣いて3年間を過ごせた。島に恩返しができるように大学でも研究を続けたい」と感謝。鹿児島市出身の樋口美憂さんは「不安だった日々も、今では苦しさが消えるほど楽しい記憶でいっぱい。家族のような友達と離れるのは寂しいけど、それぞれの道で頑張ろう」と思いを伝えた。

 6人は今後、島を離れて4月からは次へのスタートを切る。5人が大学、1人が専門学校に進学する。4月8日は新たに、4期生7人の入寮式も予定している。