「あまみ未来会議」スピンオフ

高校生視点で奄美の未来について意見を交わしたワークショップ(15日、奄美市役所)

 

 

 

高校生が社会人と本音トーク
18歳が企画「気持ち伝える場になった」

 

 

 

 奄美大島の高校生と社会人が「島の未来」を語り合うワークショップ「学生のこれから×社会人のこれまで」が15日、奄美市役所であった。先頃開催された市主催の「あまみ未来会議」のスピンオフ企画。大島高校の今年度卒業生8人と2年生2人が社会人14人とテーブルを囲み、本音トークで島の課題に向き合った。

 あまみ未来会議は、市総合計画に基づき、多様な世代が将来の街づくりについて意見を交わすワークショップ。1月と2月に開催された。会議に参加した高校生から「社会人と高校生が話す場を作りたい」との声が上がり、この日の開催となった。

 大島高校を卒業し福岡の大学に進学が決まっている得いのりさん(18)が企画・運営。目的は、「社会人との対話を通して将来の選択肢を増やすこと」。ワークショップは、高校生からの質問に社会人が答える形でスタートした。

 島で困ったことを聞かれた東京からのIターンの女性は「携帯電話がつながらない」「野菜の鮮度が悪い」「公共交通の基盤が弱い」とストレート回答。

 別の女性が、「音楽やアートなど芸術的なイベントが圧倒的に不足している」と文化資本の格差を指摘すると、高校生も「エンタメがないことは都会との決定的な違い」と訴えていた。

 島の課題を話し合う場面では、▽医療・教育レベルが低い▽人との距離が近すぎて〝ウザイ〟▽パチンコ店は豪華だが、学生向けの遊び場がない―など高校生が日々感じる不満があふれ出た。

 大島高2年の武元陽菜乃(ひなの)さん(17)は「市会議員、青年会議所、ハローワーク職員など多様な立場の話が聞けた。ほとんどが帰ってくる前提で進学したと聞き少し驚いた。私も卒業したら島を出る。奄美のことをもう少し知っておかないといけないとの思いが芽生えた」と話した。

 初めてのファシリテーター(進行)役を終えた得さんは「学生の考えや視点を社会人に知ってもらいたかった。気持ちを伝える場になったと思う。知ってもらうことで、何かが変わるかもしれない」と話した。