銀座もとじが帝国ホテルで記念のパーティー

銀座もとじが帝国ホテルで記念のパーティー

恒例の「五本締め」をする、左から泉二啓太社長、泉二弘明会長、相良毅さん

泉二弘明会長の著書『約束』(中日新聞社刊)

プラチナボーイの着物で来場した葉山桃風さん(左)は「しっとりと優しい着心地です」と笑顔。隣は友人の坂本雅子さん

関係者500人が祝福

【東京】銀座で着物専門店を展開する「銀座もとじ=中央区銀座4の8の12」が12日、千代田区の帝国ホテルで「プラチナボーイ20周年」を記念するパーティーを開催した。会場には奄美のほか、北海道、金沢など各地から、多彩なゲストが着物姿で多数出席。祝福する関係者、約500人でにぎわった。

同パーティーは「銀座もとじ」創業者の泉二(もとじ)弘明会長(76)の出版記念祝賀会を兼ねてのもの。啓太社長(41)は、「20年間、多くの人に支えられて、ここまで来られ感謝したい。美しい着物をこれからも届けていくことが使命だ」と力強く主催者あいさつ。弘明会長の著書『約束』(中日新聞社刊)については「厳しい道程をチャレンジしている。それは、これからも続いていく」と父であり会長の挑戦をたたえた。

人間国宝の森口邦彦さんは、先頃フランスのマクロン大統領と銀座もとじで再会したことに触れた上で「着る人が一番美しさを感じるはず」とプラチナボーイの魅力を解説。会長と40年の交流という城南信用金庫相談役の川本恭治さんも「大統領は、銀座もとじに1時間以上滞在した」と世界に羽ばたく、銀座もとじを紹介した。会場には、タレントの知花くららさんのほか、大相撲の翔猿関ら会長の幅広い人脈を示すよう多くの著名人も。

プラチナボーイで織られた着物で来場した書家の葉山桃風(とうふう)さん(40代)は「会長のお話を聞いて、いつか着てみたいと思っていました。好きな色に染められると知り、この色に」と笑顔。この日が初お披露目の着物は繭(まゆ)の色を生かした白地に、薄桃色のぼかしが染め上げられている。「会長とプラチナボーイのストーリーをまとっている感じがします」と思いを話した。

飛び入りでオペラも披露されたステージに弘明会長は、晴れやかな表情で登壇。「自分の仕事に誇りを持つことの大切さ、約束を守ることの大切さを貫いてきた」と振り返った。また、原動力となったのは「『反省しても後悔はするな』という恩師の言葉だった」と言葉を震わせた。

続いて、島を離れる弘明少年に人生訓を発した、高校時代(大島実業高校=現奄美高)の恩師、相良(さがら)毅さん(91=奄美市名瀬末広町在住)が会長の案内で登壇。「彼は僕との約束を守ってくれた。これからは、もとじを皆で盛り上げてくれるよう『約束』してほしい」。長い歳月と距離を越え再現された恩師の言葉には、ひときわ大きな温かい拍手が響き渡った。竹田泰典龍郷町長や同級生らも一様に感動していた。

会場入り口には、プラチナボーイで制作された着物や帯が70点展示され多くが見入った。出席者の目頭を熱くさせたひと時は、銀座もとじ恒例の「五本締め」で締めくくられた。