ありのままの姿で世界へ向かう諏佐さん(全て提供写真)
一般社団法人 国際女性支援協会ローズ・クルセイダーズ代表理事でミセス・インターナショナルナショナル・ディレクターの伊藤桜子さんと諏佐さん
チャリティー投票用のQR(1票1100円)収益の一部は、日本対がん協会などへ寄付される
【東京】奄美出身で新宿区在住の諏佐(すさ)友佳子さん(旧姓・嶺=39)が、ミセス・インターナショナル日本大会にスキンヘッドで挑戦する。乳がん治療中の諏佐さんだが「逆境を希望に変える」と多くに勇気を与えようと奮闘している。29日、品川区で開催される大舞台を前にオフィシャルパートナーでもあるACホテル「バイマリオット東京銀座」で抱負を聞いた。
「ミセス・インターナショナル」は米・ウェストバージニア州に本部を置く、40年以上の歴史を持つ21歳から56歳までの既婚女性を対象にした「世界3大ミセス」の美の祭典だ。2025年の6月に左胸の一部に違和感を覚えた諏佐さんは、エコー検査。7月半ばに乳がんが見つかった。驚きとショックが襲ったものの「記念にと、奄美の海で水着の写真撮影もしました」と意外と冷静だった。罹患範囲が広いことで10月に7時間に及ぶ全摘手術に。「同時再建手術をしたので、違和感も喪失感もなかった。太ももの組織で胸もきれいに形成されていましたから」と12日間の入院生活を笑顔で語る。とはいえ、12月2日に腫瘍内科で抗がん剤治療により「閉経になる確率が30%あると説明された時は、初めて号泣しました」と振り返る。
失意を押して、その日予約していたウォーキングレッスンへ。その数日後に大会主催者である伊藤桜子さんと運命的な出会いを果たした。伊藤さんから「社会貢献をする女性リーダーを育てる大会」と説明を受けた。やがて新潟・長岡市出身の夫、雄大さん(44)の「世界大会を目指そう。応援するよ」の優しさにも背中を押され「ありのままの姿で、世界へ挑戦する。負けない」と誓った。「ウイッグもしましたが、違和感がありました。どうですか、頭の形もいいでしょ」。明るい雰囲気は、周囲を和やかにする。
奄美市出身。名瀬小、金久中、大島高校へ。「高校生の時、あまり出過ぎるのはやめようと思いましたが、小中高と吹奏楽部。気も強く人前に出るタイプ」と自身を分析する。幼い頃から描いた教師の夢をかなえるため、長崎大学へ。大学卒業後は、鹿児島県の教職員として小学校と特別支援学校に10年間勤務。2020年に退職し上京、21年に結婚し現在はウェブライティングをしている。
ファイナリストとしての舞台へ向けた今は、ウォーキング、スピーチのほか、ダンスの練習に余念がない。
「就職や結婚、出産など人生の大きな節目にあるAYA(アヤ)世代(15~39歳)が毎年約2万人がんに。そうした方に勇気を与えたい。スキンヘッドに似合う装いなど、私だからこそ発せるメッセージがあるはず」と出場の意義を語る。スピーチでは「一歩を踏み出したいとコンテストに参加しました。大丈夫、あなたは一人じゃない」などと呼び掛ける予定だ。
10回目を迎える大会だが、頭髪のない出場者は初。「逆境を希望に変える」と臨むスキンヘッドのヒロインは、日本大会を制し、世界で奄美の魅力もアピールするつもりだ。
「チャリティー人気投票でも応援していただければ、ありがたいです」と瞳を輝かせた。

