「シルバーアワード」受賞 与論島

持続可能な観光地の「シルバーアワード」に選ばれた与論町の田畑克夫町長(中央右)と関係者ら(8日、与論町)

持続可能な観光地 離島観光の可能性示す

 【沖永良部】オランダの国際認証団体「グリーン・デスティネーションズ(GD)」が発表する世界の持続可能な観光地の「シルバーアワード」に与論島が選ばれた。日本で8例目、九州では初めての受賞。8日、与論町の田畑克夫町長やヨロン島観光協会の川畑充男会長らが会見し、受賞を喜んだ。

 与論島は、2021、23年に世界の持続可能な観光地「TOP100選」に選ばれている。24年からは、同町と観光協会、日本航空(JAL)、日本エアコミューター(JAC)の4者が連携し、国際基準(GSTC)の取得や安定した観光財源の確保などによるサステナブル観光の普及を推進してきた。

 シルバーアワードは、トップ100より上位となり、審査項目の70%以上のクリアが条件。同町は全7分野の総合スコアが10点中7・4を獲得し、特に自然・景観分野が9・3、文化・伝統分野が9・2で世界トップクラスの評価を得た。認定期間は2年で再審査がある。

 観光協会によると、環境保全と観光振興の両立を目指した▽地域資源のリスト化▽観光客が環境保全の担い手となる参加型観光▽行政と関係機関、地域住民が一体となった協力体制―などの取り組みが認められたという。

 会見で田畑町長は「町民一人一人の積み重ねがあってこその受賞であり、町の観光が未来に責任を持つ観光地として評価された。離島観光の可能性を示していきたい」。川畑会長は「島民の心が国際的な基準で認められた。受賞はゴールではなくこれからがスタート。小さな島での挑戦を世界へ発信し、島民が幸せになるよう頑張っていきたい」と喜んだ。

 JAL鹿児島支店の中山洋彦支店長は「町へ派遣した地域活性化企業人が、今回の受賞に尽力してくれたことを誇りに思う。町の観光を盛り上げるためさまざまなアセット(資産)を使いながら、持続的な観光地づくりに貢献していきたい」と述べ、JACの乘峯孝志取締役は「現在の与論島の観光でできていること、これから守り続けていくことを今回の受賞で認識できた。島の未来のために一緒に歩んでいきたい」と語った。