徳之島産青パパイヤ使用のピクルス準グランプリ

徳之島産青パパイヤ使用のピクルス準グランプリ

「漬物グランプリ2026」(会場・東京ビッグサイト)で受賞者伊藤さん(左)と佐多さん(提供写真)

準グランプリ商品「彩り野菜のやみつきピクルス青パパイヤ入り」

「漬物グランプリ2026」
秋田の女性と島の生産者つなぐ〝1900キロの縁〟

【徳之島】第11回「漬物グランプリ2026」(全日本漬物協同組合連合会主催)が10日、東京ビッグサイト特設会場で開かれ、徳之島産の乾燥青パパイヤを使用した「彩り野菜のやみつきピクルス青パパイヤ入り」が、個人の部で準グランプリ(農林水産省大臣官房総括審議官新事業・食品産業賞)を受賞した。秋田県の出品者と徳之島の生産者による、南北約1900㌔を越えた連携が注目を集めた。

同グランプリは、日本各地の優れた漬物を発掘し、日本の伝統食文化である「漬物」の継承と発展を目的に開催。個人、法人、学生の3部門で、書類審査や実食審査など第1、2次審査を通過したファイナリストによる決勝プレゼンテーションと試食審査が行われた。受賞商品は大手スーパーでの全国展開も期待されている。

個人の部・準グランプリを受賞した商品を手掛けたのは、秋田市大町の自営業、伊藤クミ子さん(61)。原料となる乾燥青パパイヤは、徳之島町母間の合同会社・徳之島絆ファーム代表、佐多はつみさん(75)が供給した。

伊藤さんは、「長寿」「健康」「スーパーフード」などのキーワードで注目されつつある青パパイヤに着目し、約1年前から沖縄県を含む各地の商品を取り寄せ研究を重ねた。その中で、味や香り、食感に優れていたとして徳之島産を採用したという。

両者の直接交流のきっかけは、昨年末に徳之島3町の商工会が秋田市内で合同開催した「徳之島フェア」だった。ファイナリスト進出を受け、佐多さんも会場へ駆け付け、受賞の瞬間を共に喜んだ。

伊藤さんは「結果発表の直後、思わず悲鳴を上げてしまった」と振り返る。すでに「徳之島直送の青パパイヤ!」とのぼりも制作。今後は国内販売はもちろん、国際クルーズ船の観光客などピクルスの本場の需要も見据え、東北から徳之島産青パパイヤの魅力を発信していく考えだ。「ぜひ徳之島にも行ってみたい」と笑顔を見せた。

一方、佐多さんは「ビッグサイトで徳之島の青パパイヤを使った商品のプレゼンを聞くだけでも夢のようだった。『準グランプリ』と呼ばれた瞬間は実感が湧かなかった」と話す。その上で、「今回の経験を島全体のチャンスにつなげ、青パパイヤの価値を再認識してもらいたい。商品開発や販路拡大、料理研究にも活用できれば」と期待を寄せた。