大和村スモモ選果場稼働

大和村スモモ選果場稼働

収穫されたスモモが持ち込まれ選別が行われている大和村の選果場。着色状態に注意しての適期収穫を生産者に求めている

着色遅れ「家庭選果徹底を」
台風で落果懸念、対策呼び掛け

初夏の味覚・スモモ(奄美プラム)の主産地となっている大和村では、村が管理運営する選果場(湯湾釜)が稼働している。果実の着色が遅れており、「青取り」を持ち込まないよう「家庭選果の徹底」を図っているほか、接近が警戒されている台風6号の強風による落果を避けるため対策を呼び掛けている。

村産業振興課によると、村内のスモモ生産者は約130人、栽培面積約40㌶。今期の生産量は前期(24㌧)を上回る30~40㌧を見込む。

台湾原産・花螺李(カラリ)品種の県内最大産地だが、昨年から集出荷が見直された。国内在住のベトナム業者によるスモモ買い取りが活発化する中、村産品の流通不透明化を防止するため、村が100%出資の合同会社ひらとみが窓口となって集荷販売を一括している。今期の販売は地元市場・名瀬中央青果、地元業者、JAにも予定。また、ふるさと納税の返礼品でも取り扱っており、29日現在30件寄せられている。

選果場を稼働したのは前日の持ち込みを受けて26日から。量の状況を見て稼働を判断しており、29日は200㌔を選果選別した。摘果が行われていることで2Lや3Lサイズといった大玉傾向にあるという。6月10日前後が出荷のピークとなりそう。

花が着く開花期が例年より1週間~10日ほど遅れた今期。生育遅れにもかかわらず、地元市場には青取りされたものが持ち込まれている。同課農林係長の重田康治さんは「村内からだけでなく他の産地からも持ち込まれている。青取りは避けてもらいたい。着色が遅れているだけに、色の状態を見て適期収穫し、家庭選果をしっかり行ったうえで、選果場に持ち込んでほしい」と語る。22日には目ぞろえ会を開いており、出荷基準としている着色率は7~8割だ。

土日も選果場への持ち込みは可能。台風接近で強風による落果被害が懸念されているが、重田さんは「樹木の枝が揺さぶられてしまうと落果してしまう。枝を支えるなど揺れを抑える取り組みを台風前に行ってほしい」と指摘する。

同村毛陣(けじん)地区に果樹園がある溜一郎さん(63)。管理作業の徹底で大玉果実の生産とともに環境や安心・安全に配慮した無農薬栽培にこだわっているが、今期の生育について「朝晩など5月でも肌寒かった関係で着色が遅れ、まだ青い状態。収穫は6月に入ってからになる。気になるのが台風。果樹園の周辺は樹木に覆われているが、季節風は防げても台風の風は巻いてくるだけに、大玉の果実が落ちないか心配。少しでも進路がそれてほしい。台風被害を避けるため慌てて収穫する生産者もいる。ベトナムの業者に買い取ってもらうようだ。青い状態では味が落ちるだけに、着色を優先したい」と語った。