参加者にZEROCOを説明する楠本社長、左奥が木村副部長

ZEROCOの技術で予備冷凍された巻きずし

予備冷凍によって新鮮でドリップ量も防がれた握り
【東京】奄美12市町村の首長、担当者らは5月26日、独自の鮮度保持技術を持つ渋谷区の企業を訪問した。参加者らは2か月間経過しても、その技術により新鮮でシャキシャキなレタスなどを試食。時間を超えて保管されるさまざまな食材を堪能しながら、意見交換をした。
視察は、ZEROCO㈱(本社・渋谷区神宮前=楠本修二郎代表取締役社長)の渋谷ラボ(同区渋谷3丁目)で行われたもの。県大島支庁長、奄美市商工政策課のほか、徳之島、沖永良部、与論の各町長をはじめ、事業者らが出席。奄美群島振興開発基金、奄美群島広域事務組合、国土交通省などの関係者合わせ二十数人が参加した。
㈱ZEROCOJAPANの木村拓哉営業部副部長が、参加者に同社独自の技術を解説。温度約0度、湿度100%弱の庫内環境で生鮮食品を新鮮なまま長期保存できる、食品の冷凍前に予備冷却装置として使用することで、ドリップや冷凍焼け、着霜などの冷凍変性の問題を解決すると説明した。また、緩慢冷凍でも高コストを削減し「大量生産にも対応可能となる」と力説した。
参加者は、8か月間保存されたメークイン(バレイショ)や収穫して2か月経過したレタスなどを試食、「簡単に見えて実現が難しい」(木村副部長)というドリップ量が少ない、マグロの握りなども味わった。新鮮さが保たれた食材に「レタスがシャキシャキで2か月たったとは思えない」(田畑克夫与論町長)、「どれも新鮮でとてもおいしい」(高岡秀規徳之島町長)など驚きのコメントが寄せられた。
楠本社長は「日本の食料、安全保障に直結する技術だ。ZEROCOによって日本の食、流通を良くしたい」と語った。ある首長は「技術は確かにすごい。ただ価格が問題。奄振の補助金を活用するのもいいかも」との感想だった。
奄美から参加した㈱グリーンストアの里綾子代表取締役社長は「今まで諦めてきたことに対応できそう。国と県と市と協力して(設置を)実現し、ぜひ使わせてもらいたい。災害時の野菜確保、スモモやマンゴーを長期に渡って発送したりしたいですね」と満足気に振り返った。その後、参加者は「低温・高湿」が保たれた倉庫に入り技術を体感した。

