大和村 小規模校児童が集合学習

フイリマングースのはく製を食い入るように見つめる児童(5日、大和村の大和小学校)

目輝かせて質問攻め
「いっぱいいて楽しかった」

 大和村の全小学校が参加する「四校合同集合学習」が5日、大和小学校であった。児童72人(大和小41人、大棚小19人、名音小9人、今里小3人)が出席し、郷土の文化・自然に関する特別講義を受けた。小規模校から参加した児童は、多くの意見が飛び交う多人数での学習に徐々に溶け込み、新たな交流を広げていた。

 集合学習は、村内の小規模校に通う児童・生徒が一堂に会し学ぶ教育活動。児童数の少ない環境を補い社会性を育成、協調性を育む場となる。

 授業は、低学年・中学年・高学年で内容を変えて実施。26人が参加した低学年教室では、環境省奄美野生生物保護センターのアクティブレンジャー、糸井朝飛さん(24)と髙野光喜さん(25)が「奄美の海・森の生き物」について講話した。

 二人は、冬の人気アクティビティとなっているホエールウォッチングやスイムの様子を紹介し、参加者が増えすぎることによって生じる〝観光圧〟(クジラへのストレス)の課題についても提起した。

 アマミノクロウサギやフイリマングースのはく製を持ち込んで行った講義には、子どもたちも目を輝かせた。

 クロウサギの発達した後ろ足の筋肉や、マングースの鋭い牙を手で触り、「なんで足がこんなに太いの」「爪は何本あるの」などと質問攻めにしていた。

 動画や図鑑で生きもののことを調べるのが好きだという名音小2年の平勇真君(7)は「ノネコは何でクロウサギを襲うの」と質問。糸井さんは「ノネコが山で生きるための行動。動きの鈍いウサギが犠牲になっている」と答えていた。 

 約2時間の講義を終えた糸井さんは「まず身近な生き物を観察し知ってほしい。その上で、在来種と外来種との関係を学び、いずれは外来種駆除の活動に参加してもらいたい」と、これからの成長に期待した。

 中学年と高学年は、「奄美方言」の講義があった。標準語の5母音に、中舌母音といわれる音を加えた7母音体系は、「奈良時代以前の古い音(パ行音)を残している」などと説明を受け、異なる小学校同士で方言の違いを確認し合っていた。

 旬のスモモを使ったコンポートやジャム作りも行われ、調理体験を通し郷土の食文化にも触れた。

 今里小から参加した2年の福永琴菜さん(7)は「普段は1人で授業を受けている。大勢いて最初は戸惑ったけど、保育園の友達(大棚小2年、元山結葵(ゆき)さん(7))がいたのですぐに慣れた。いっぱいいて楽しかった」と話した。