〝難関〟税理士試験合格

税理士国家資格の難関を突破した内山耀二朗さん(左)と父親の定廣さん(5日、奄美新聞社)

 

 

 

親子で税のスペシャリスト
内山耀二朗さん(名瀬出身)

 

 

 国内トップクラスの難関国家資格といわれる税理士国家試験に奄美市名瀬出身の内山耀二朗さん(36)=東京都=が昨年11月合格、「税務の専門家」としての道を歩き出した。名瀬長浜町で税理士事務所を経営する父、定廣さん(76)の背中を追い、挑戦5年目でつかんだ合格証書。父と子は喜びの笑顔に包まれていた。

 税理士とは、企業や個人に代わって税務書類の作成や確定申告の業務を行う仕事。税務代理・税務書類作成・税務相談は独占業務(税理士にしかできない仕事)となっており、会社のビジネス課題を解決するサポートパートナーとしての役割も大きい。

 耀二朗さんは大島高校を卒業後、早稲田大学政治経済学部に進学。大手電機メーカー勤務を経て、フランス資本のガラスメーカーに転職した。当時の上司に勧められ米国公認会計士資格を取得したのが転機となった。

 2020年から税理士国家資格取得を目指し、仕事の傍ら資格予備校に通い勉強漬けの毎日を送ったという。資格取得には、5科目(会計2科目必須・税法3科目選択)の突破が必要だが、耀二朗さんは計画を立て、着実の合格科目を積み上げていった。

 難易度の高い税法科目でつまずき、2年連続合格科目がないこともあったが、着実に実力をつけ25年11月に難関を突破、今年5月に税理士登録した。

 現在の職場は、全国に80を超す拠点を持 ち、従業員数2300人(うち税理士300人)の大手税理士法人事務所。チームで契約企業の税務業務を担当しているという。

 耀二朗さんは「法人業務、個人の相続など幅広い業務を経験させてもらっている。40歳ぐらいまで経験を積み上げたい。古里に戻って暮らしたいとの思いはあるが、家業を継ぐかどうかは、その時点で改めて考えたい」と話した。 

 定廣さんによると、奄美群島内の税理士は現在22人(一般試験合格者14人、税務署OB8人)。耀二朗さんの合格は、奄美大島では23年ぶりだという。

 MEMO 税務署などに勤務する国税従事者は、勤続年数により、国家試験の一部科目、または全科目が免除される。