カラフルな大島紬で集客を

現在制作中の図案を前に重村さん

 

 

 

新たなデザインに挑戦
元図案士・重村さんが再始動

 

 

 

 奄美市名瀬在住で、本場奄美大島紬の元図案士の重村敏光さん(81)が、大島紬の新たな図案開発に挑戦している。シックな色合いの大島紬から様変わりした鮮やかな色使いで、若者が着たくなるをテーマに鋭意制作中。重村さんは「カラフルな大島紬が新たな集客につながれば」と願う。

 重村さんは、同久里町にある雑貨屋「だんだん」を営む店主。70歳頃から始めた絵画は受賞歴も多数で、公民館講座では講師を務めるほどの腕前だ。

 大島紬の世界へは19歳で入り、図案士として30歳頃まで務めた。当時は、気鋭の図案士として売れっ子にもなったという。ただ、時代の潮流であったコンピュータ化になじめず、衣料販売の業界に進むことになった。

 図案再開は、関係者からあった数件の依頼相談がきっかけ。新製品開発にあえぐ業界の「改革の一端を担えるならば」と昨年末頃から本格的に再始動した。

 新たなデザインはまず、男物から着手。定番の亀甲柄をやめ、彩色が持つ豊かな活力を前面に打ち出し、図案制作に取り組んだ。「シックな色調の紬だけでは見る人も飽きる。その中に少しでも派手なものがあれば、若い人も少しは興味が沸くのでは」と重村さん。図案では、シンプルな工程や使い回しができる汎用性にもこだわった。

 衣料品店時代には、大手アパレルメーカーと交渉し、奄美で初めてDCブランドを扱うなど、長年流行を追ってきたという自負もある。重村さんは「一人でも同調する人がいれば、一緒に相談しながらやっていきたい」と強調。「これまでとは違う発想で業界の活性化がかなうなら頑張ってみたい」と意気込んでいる。