公益社団法人 日本建築家協会の第14代会長に就任する奄美市笠利町須野出身の松山将勝さん(左は松山さんの奄美での建築設計の施工に携わっている政建設の政和豊代表(58))=12日、奄美新聞社=
奄美市笠利町須野出身で、福岡市にある㈱松山建築設計室代表の松山将勝(まさかつ)さん(57)が公益社団法人 日本建築家協会(JIA)の第14代会長に選出され、今月24日にある本部総会で正式に就任する。松山さんは日本建築学会建築九州賞一般建築部門作品賞、日事連建築賞60周年記念賞を受賞したみんなの診療所など古里・奄美でも建物の建築設計に関わっており、今後も郷土発展へ活動を進めていく。
同協会は1886(明治19)年創設の造家学会が起源。1955年には国際建築家連合(UIA)に加盟。国内にある建築設計関係団体の中で唯一、国際的な組織に加わっているという。
松山さんによると、JIAの会員数は専業(一級建築士)など正会員約3千人、準会員約2千人の計約5千人で構成。全国に10支部があり、初代を丹下健三氏が務めた会長職は関東甲信越支部からの選出が多く、「東京、大阪といった中央からの選出が続いたが、今回は10支部のうち9支部長からの推薦があったので受諾した。中央だけでなく他でも(会長職を)やれるということを示していきたい」と松山さん。50代での就任も異例で、「会員数が減少しており、財政再建・組織再編に取り組みたい」と意欲を示す。
2020~24年までJIA九州支部長と同副会長を務めた松山さん。会長立候補にあたっての意向表明では▽社会から信頼される建築家集団▽会員の誇りを取り戻すJIAブランドの強化▽若手建築家の入会促進と育成支援の強化▽世代と地域を超えた協働の仕組みづくり――を掲げた。社会からの信頼について時代の要請に真摯(しんし)に向き合い、社会との協働を通じて持続可能な未来を築くとしている。
会長就任後、翌日には国際活動でバルセロナ(スペイン)に移動するなど多忙が続くが、奄美について「生まれ育った特別な場所。これまで(奄美では)民間の建築設計を担当してきたが、初めての公共事業として笠利地区に開設された「かさりこども園」に関わることができた。これまで培ってきた建築家としての思い、職能を郷土の発展に貢献できたら。シマの人に愛される建築に向けて活動していきたい」と語った。松山さんの奄美での建築設計を実際に形(施工)にしているのが㈲政建設(政和豊代表)=奄美市名瀬小宿=。松山さんは「常に政建設さんにお願いしている。職人さんが素晴らしい」とたたえた。
なお、今回の郷土入りは社員旅行が目的。約30人の社員のうち15人が11~13日の日程で来島しており、松山さんが建築設計で手がけた建物の見学だけでなく、地元住民との交流も行った。

