金賞の盛昭男さん(中央)、銀賞の福永大輔さん(右)、銅賞の白畑武美さん
2年ぶりに開催された奄美市施設パッションフルーツ品評会の審査。13点の出品があった
2026年度奄美市施設(ハウス)パッションフルーツ品評会が16日、県農業開発総合センター大島支場であった。昨年度が古見方地区の農業用水断水の影響を考慮し見送られたことで2年ぶりの開催。台風6号被害という苦難を乗り越えた13点(名瀬地区4、笠利地区7、住用地区2)の出品がり、最高の金賞を盛昭男さん(68)=笠利町手花部=が受賞した。盛さんの果実は内容品質で糖度が最高の17・70度だった。
主催した市農林水産課によると、出品されたのはルビースター品種のLと2Lサイズ(これまでのS・Lから変更)で、大島支場の福田健支場長を審査員長に、県とJAの担当者が外観と内容品質(糖・酸)を審査した。出品数は前年度(24年度)の17点に比べると少ないが、これまでの平均は15点で台風被害による大きな落ち込みは避けられた。
審査結果が発表され、金賞以外は銀賞を福永大輔さん(36)=名瀬地区=、銅賞を白畑武美さん(78)=笠利地区=が受賞。同課の本田邦洋課長が3人の受賞者を表彰した。
審査講評で福田支場長は今期の栽培状況について「3月下旬から4月の曇天で一部に開花の遅れが見られ、今月の台風6号で甚大な被害となった。こうした中で出品されたものは苦難を乗り越え内容品質・外観とも素晴らしい果実。内容品質は平均糖度が16・87度、平均酸度が1・69%とバランスがよく、食べやすい仕上がり」と評価。金賞を受賞した盛さんの品質(糖度17・7度、酸度1・44%)については「内容品質の点数が最も高かった」とたたえ、全体の栽培技術は「年々良い果実に仕上がっており、向上している」と指摘した。
過去にも金賞を受賞し今回が2回目という盛さん。ハウス面積は10㌃でパッションフルーツに取り組んで10年以上。ハウスの周辺にはイヌマキを植樹し防風対策を施している。盛さんは「ハウスバンドも用いたが、強風による果実の落下はほとんどなかった」と語り、糖度上昇の工夫について「果実は一つ置きにならし葉を増やしている。果実は十分に冷やし、2分の1にカットしておいしく味わってほしい」と語った。
また、銀賞の福永さんは市の研修制度を利用し修了、昨年度新規就農したばかりでの初の受賞となった。

