日本代表のユニフォームを着用し現地で観戦、初戦の戦いぶりを見守った肥後勝代さん(提供写真)

昨年4月に来島し講演を通して奄美の子どもたちにエールを送ったサッカー日本代表の森保一監督
サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会の初戦、日本代表は強豪・オランダと対戦し、2度追いつく価値あるドローで勝ち点1をつかんだ。代表を率いる森保一監督は昨年4月に来島、講演のほかサッカー教室で子どもたちへの指導も行った。恩返ししようと、昨年の来島を働き掛けた奄美リゾートホテルティダムーン(奄美市笠利町)代表の肥後勝代さん(79)は現地(米国テキサス州)観戦し応援したが、今後の試合でも「島からの声援をお願いしたい」と呼び掛けている。
肥後さんの観戦日程は13日夕方(米国時間は12日)に成田空港発のJAL便で9時間かけてサンフランシスコに向かい、そこから航空便を乗り継いでテキサス州に近いダラスフォートワース空港に移動。ホテルに宿泊(同13日)し、日本時間では15日の早朝だったが、現地時間は14日午後3時試合開始と翌日の日本代表初戦に備えた。
「スタジアムに一番近いホテル。当日は午前7時頃からオランダのユニフォーム(オレンジ)、日本のユニフォーム(サムライブルー)を着用したサポーターが次々とスタジアムの方向へ移動していた」と振り返る。肥後さんも日本代表のユニフォームを着用してスタジアム入りした。約7万人の入場者は壮観だったという。
試合の様子について「どの選手も身長が高く大柄だからか、やたらオランダのオレンジのユニフォームが目立った。体格差では劣っても日本の代表選手は臆することなく立ち向かい、相手の攻撃を封じ込めていた。さまざまな劣勢を跳ね返す戦いぶりに感動した。日本のサポーターは若い人が多く、負けずに太鼓をたたいて懸命に応援していた」と肥後さん。両国のサポーターはゴールのたびに総立ちとなり、会場が割れんばかりの歓声に包まれたという。「素晴らしい試合だった。終了してもサポーターは帰らず、会場の外で応援歌を太鼓の音に合わせて高らかに歌い上げ喜んでいた。そしてごみを拾っていた」。肥後さんの目には日本代表だけでなく、日本のサポーターも誇りに映った。
「滞在期間の半分は飛行機の中だった」という広大な米国での移動は再び航空便を何度も乗り換え、ロスアンゼルス出発から約13時間半もかけて日本時間の16日夕方に関西空港に到着した。
日本代表の今後の試合は第2戦(対チュニジア)が21日にメキシコで午後1時キックオフ(日本時間)、第3戦(対スウェーデン)が26日に米ダラスで午前8時キックオフ(同)。肥後さんは「森保監督は奄美での滞在の際、約1000人が駆け付けた講演の翌日には、奄美市役所(笠利総合支所を含む)や奄美警察署を訪れ、駐車場の確保や交通整理に対し感謝の気持ちを込めて一人一人にお礼をしていた。監督の人柄、奄美の人への思いを垣間見た瞬間だった。そんな監督が指揮を執る日本代表の試合を島の皆さんの力を借りて応援できないだろうか。今回の現地観戦で応援が力を与えると感じた。将来の日本代表になるかもしれない監督から指導を受けた島のサッカー少年からの応援もあったら、監督や日本を代表して戦っている若い選手たちは大きな喜びとなる」と語り、島民が気持ちを一つにしての日本代表への声援を「奄美からの恩返しとして届けたい」と願っている。

