徳之島の農業に新風

激励のエールを受けた、徳之島地区の新規就農者たち(前列両サイドの各3人)=19日、伊仙町中央公民館

新規就農者6人が力強く抱負
関係者が期待のエール

【徳之島】徳之島地区の2026年度「新規就農者励ましの会」(同島3町担い手育成総合支援協議会など主催)が19日、伊仙町中央公民館であった。地域の基幹産業である農業の担い手不足やコスト高騰が課題となる中、新たに農業の道を選んだ新規就農者が、激励 のエールを受けながらそれぞれの熱い抱負を語った。

同島地区の未来の農業を担う今年度対象者は、下は20代から上は〝定年Uターン帰農者〟の60代まで計8人(天城町4人、徳之島・伊仙両町各2人)。激励会にはうち6人をはじめ徳之島農業青年クラブ員、指導農業士、県・各町農政担当、JAの関係らが出席した。

主催者あいさつで伊田正則伊仙町長(開催地代表)は、中東情勢などに伴う生産資材や燃料価格の高騰など農業を取り巻く厳しい現状に触れつつも、サトウキビ・畜産・バレイショの〝三本柱〟の好調ぶりを強調。「自分で考え、自分の手で物を作り出す農業は、人間の豊かさを実感できる仕事。行政としてもICT・AIを活用したスマート農業の導入も支援し、高齢化の中でも生産量を落とさない環境づくりを進める」と激励した。

また、県の平石征志徳之島事務所長は、直近の25年農林業センサスで地域の農家数が1475戸(前回比約30%減)に減少している現状にも触れ、「地域の稼ぐ力をけん引する存在として、先輩農家や関係機関と連携しながらまい進してほしい」と期待を寄せた。

対象者たちは「農業高校で培った経験を生かし、まずはサトウキビやバレイショ1㌶で基礎地盤を固め、将来は10㌶まで規模を拡大して地域農業を支えたい」。女性・子育て世代は「パッションフルーツなどを栽培。子育てをしながらの農業だが、女性だからこそできることもある。生活の安定を第一の目標に、島の発展に貢献したい」。定年で〝Uターン帰農〟した男性は「親が残してくれた大切な畑を継ぐために帰ってきた。これからあと20年は現役で、楽しく、面白く農業をやっていきたい」など力強く抱負を紹介した。

新規就農者には、肥培管理やハウス内の環境制御に役立ててもらおうと、記念品として温湿度計が手渡された。

式の終盤には、徳之島農業青年クラブ連絡協議会の田畑奈々会長が会の活動実績を紹介し、「年齢や品目を問わず、多様な人とつながることで自身の経営のヒントやアドバイスが得られる。喜びや悩みを共有できる仲間として、一緒に活動しましょう」と加入を呼び掛けた。

引き続き、県徳之島事務所農業普及課が諸支援事業を紹介して活用を呼び掛けた。