天城町で瀬戸大也選手が講演・水泳教室

徳之島に初来島、講演会と水泳教室で青少年らを励ました瀬戸大也選手=20日、天城町B&G海洋センター(プール)


豪快な模範水泳の披露も

「失敗を恐れず挑戦を」
リオ五輪競泳銅メダリスト

 【徳之島】リオデジャネイロ五輪競泳男子400㍍個人メドレー銅メダリストの瀬戸大也選手(32)=TEAMDAIYA=による「講演会&水泳教室」(天城町教育委員会主催)が20日、天城町B&G海洋センターであった。町内外の青少年スイマーや保護者ら約200人が参加し、世界のトップスイマーから挑戦することの大切さや基礎の重要性を学んだ。

 瀬戸選手は、リオ五輪の銅メダルをはじめ、世界選手権で金13個を含む計17個のメダルを獲得した日本人最多メダリスト。世界短水路選手権400㍍個人メドレーでは前人未到の6連覇を達成。休養期間を経て今年から本格再始動、28年ロサンゼルス五輪での頂点を目指している。

 講演会は、2013年世界選手権以降の歩みをまとめた動画「伝説はここから始まる」を上映後、対談形式で競技人生を振り返った。

 水泳を続けてこられた理由について瀬戸選手は、「もともと負けず嫌い。水泳は頑張れば記録として結果が表れ、自分次第で成長できるところが魅力。今でも泳ぐことが好き」と笑顔で語った。

 また、スランプや不調への向き合い方については、「基本的にポジティブに考えるようにしている。違うことに挑戦したり、新しい発見をしたりすることで前向きになれる」と説明。大舞台で実力を発揮する秘訣(ひけつ)として、「ルーティンを大切にしている。自分のやるべきことに集中していれば緊張している暇はない」と持論を述べた。

 会場からの質問コーナーでは、「まずは体力づくりが大切。そして失敗を恐れずチャレンジしてほしい」と子どもたちに呼び掛けた。バタフライの上達法についても「基本を大切にしてほしい」とアドバイス。保護者に対しては、「子どもの夢を『無理』と決めつけず、前向きに支えてほしい。熱心になることは大切だが、追い込み過ぎないことも大事」。

 さらに、「最初から何でもできる人はいない。いろいろなことに挑戦し、失敗しながら学び、それを次に生かしていく。その繰り返しが成長につながる」と、挑戦することの意義を強調した。

 参加した徳之島水泳クラブの中原芽唯さん(面縄中3年)は、「最近スランプで泳ぐのが嫌になっていたが勇気をもらった。来月の県総体で自己ベストを出したい。水泳で培った強さで次ぐステージ(受験)にも頑張ります」とお礼を述べた。

 今回の徳之島初来島は、樟南第二高校元教諭で大阪市在住の会社員・服部俊司さん(45)の縁で実現した。服部さんは「徳之島への恩返し」としてこれまでにもサッカーやバレーボールの日本代表選手らを島に招き、青少年との交流の機会をつくっている。