ピタヤ高品質化へ技術学ぶ

セグロウリミバエの脅威、防除対策も共有した県園芸振興協徳之島支部の「ピタヤ栽培管理講習会」=14日、伊仙町

 

 

 

セグロウリミバエ防除も共有
徳之島

 

 

 

 【徳之島】県園芸振興協議会徳之島支部主催の「ピタヤ(ドラゴンフルーツ)栽培管理講習会」が14日、伊仙町農業支援センターであった。外国産を上回る品質と単収の確保など課題、同島でも誘殺数が増えている害虫セグロウリミバエの防除対策についても情報共有した。

 JAあまみ徳之島事業本部の同品目の出荷協議会に引き続き開催、島内3町の生産者ら約30人が参加。県大島支庁徳之島事務所農業普及課の関田俊治技術専門員が講師を務めた。

 徳之島の生産概況(2024年度)によると面積は3・3㌶、生産量11・3㌧(県内は13・7㌶、全国18㌶)。単収向上が課題となっており「(10㌃)1㌧以上はほしい」。沖縄県内で栽培が多かったがその後激減。背景に外国産(ベトナムや台湾など)の輸出増が背景にあり、マンゴーの外国産と島内産(完熟収穫)の品質差別化も例に「輸入品と区別化できる果実づくり。輸入品より品質で上回ることが重要」と強調する。

 栽培管理については①発蕾(はつらい)と摘蕾②開花・人工授粉③枝に開花日を油性ペンで書く(適期収穫)④花柄の除去⑤袋掛け(病害虫・鳥害対策)⑥開花後の果実品質の推移――など含め、基礎技術の詳細を解説した。

 その上で、ウリ類を中心にした農作物の害虫セグロウリミバエ対策に言及。沖縄県では国による緊急防除が実施され、緊急防除区域(沖縄本島・北部離島)から果物についてはピタヤ・パパイア・パッションフルーツ・グアバなどの区域外移動を規制。ウリ科以外への寄生はパパイア・トマト(ミニトマト)・サヤインゲン・パッションフルーツでも確認(6月30日現在)など現状も報告。

 鹿児島県内では、緊急防除こそ実施されていないが、ピタヤについても法律に基づかない自主的な対応が必要(関係機関で協議中)。当面の対応(案)として、①果実袋やネットによる果実の保護②収穫後から箱詰めまでネット被覆(果実への産卵防止)③出荷箱の穴の被覆④農薬使用履歴の記帳――などを挙げた。

 参加者の1人・平山正也さん(70)=元JAあまみ徳之島事業本部統括理事=は「個人的にピタヤは初出荷となる。他園芸品目も含め(島外)移動規制にならないよう、みんなで防除対策を徹底して産地を守ってほしい」と話していた。